これまで4回にわたって、4匹の猫をわが家にお迎えした経緯を書きました。
最後の5回目では、4匹の猫を通して私自身が得たもの、成長したこと、変わったことを、書いてみます。
猫を通して、猫友、保護猫団体の方、動物に関わる方と知り合う機会が増えました。自分を助けてくれる人にも大変恵まれて、今のわたしの人間関係は猫を中心にまわり、広がっています。
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執筆・監修
ライター、動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士
会員制猫専用ホテル&ペットシッターキャッツカールトン代表。
動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士。猫の保護活動のためにブログ「ねこねこ王国」運営をはじめた知見を活かし、現在は動物ライター&デザイナーとしても活動。
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目次
愛猫を自宅にお迎えしてから変わったこと
1匹目の信虎(右のふとん)はやはり一番エラい。長男として、残り3匹を監督指導、点呼中?
くわしい経緯は第4話までに書きましたが、ざっくり流れを書いてみます。
1匹目の猫、信虎をお迎えしたときは、ひたすら緊張していました。
信虎はお腹を壊してペットショップのバックヤードにいた子で「体が弱いからいつまで生きられるかわからない」と悲壮な覚悟でお迎え。今はむっちりむちむち、元気に育ちました。
2匹目の葵をお迎えしたときは、台風15号で被災した猫たちを助けようとしたからです。保護猫団体ラフスペースから来て、秒で家になじみました。保護猫団体からお迎えしたのは、非常によかったです。
他の猫の面倒をみるお姉さん的な存在でもあります。
3匹目の獅子丸も同じくラフスペースから。53匹が一斉に業者に捨てられたうちの1匹。人には甘えん坊なものの、猫には強気でケンカっぱやい猫。他の子との折り合いをつけるのは、今もときどき大変です。
4匹目の沙羅ちゃんは、偶然うちに先にお迎えした2匹目の葵ちゃんと、同じ悪質な繁殖場から、別の保護猫団体ベビーキャットレスキューさんを通してわが家にやってきた子です。悪質な繁殖業者の、地獄のような場所からレスキューされました。体が弱いのですが、手がかかるほどかわいいといい、ベタかわいがりです。
ボランティアのすすめ
猫の数と飼育年数が増えると、少しずつ自信がついたので、空いた部屋で、何度かボランティアや友人宅の猫を預かるようになりました。
人の猫をお預かりしてみると意外に楽しくて、わが家の猫は意外に他の猫をスムーズに受け入れてくれる姿を見て、2匹目、3匹目をお迎えを考えるようになりました。
ボランティアで猫のお世話に行ったり、自宅に一時的にお預かりして里親募集のお手伝いをしたりもして、楽しくて。
負担にならない範囲で、フードをときどき支援するなどもしています。ステキな猫助け人助け、人にもおすすめしたいです。
猫のプロ資格を取得し、猫専用ホテル&シッターを開業、ライターとデザイナーとしても活動
猫の飼育が楽しくて好きが高じ、愛玩動物飼養管理士、動物取扱責任者の資格を取得。猫専門ホテルとペットシッターを開業しました。
同時にデザインや記事の勉強もして、保護猫のブログを開設。ボランティアで保護猫団体の取材からはじめます。
ペットショップから1匹目の信虎をお迎えしたとき、ペットショップの裏側ってどうなっているの?と疑問を抱いたこと。
高く売れるからと繁殖され、不要になると放棄される猫。実験動物になる猫。
家猫の平均寿命は15歳くらいなのに、平均3〜4歳ともいわれ、過酷な環境に生きる野良猫。
遠く見渡せば、戦争という、人間が関わって人間の勝手で犠牲になった猫。
避けられる犠牲はたくさんあるはずです。
それらの猫たちをなんとかして救おうと頑張っている人たちのこと。
ずいぶん昔に訪問した保健所で、殺処分となる猫たちを見たことが原点となり、自分を動かしています。
保護猫という言葉も浸透してきて、殺処分なども昔に比べれば圧倒的に減ってきています。これからもその流れが止まることのないように、自分ができるのは知ることと伝えることだと思っています。
猫を4匹をお迎えする前に描いていた暮らしより、ひたすら楽しく明るくなった
猫を迎えてよかったことは数え切れなくあります。
猫がまったくいなかったころ「猫をちゃんと面倒見られるかな」とたくさん不安を抱えていたのですが、4匹になった今、ただ毎日猫を見ては「かわいい」と機嫌よく暮らしています。
子供を授からなかったけれど、猫で十二分に満たされています笑。
コロナで家から殆ど出なかったとき、猫たちの存在がなぐさめになりました。
面倒を見る相手がいるというのは、生きがいを与えてくれます。
注意すべきは、お出かけしにくくなること、お金が意外にかかること
旅行に行けなくても猫にはそれだけの価値がある。
気になることと、困ったことがあるとすれば、お出かけしにくくなったことと、思ったよりお金がかかるということです。
うちの猫たちはわたしのことが大好きで(笑)、わたしがいないと、情緒不安定になったり、体調を崩したりします。わたしもでかけても猫が気になってそそくさと帰ったりしています。
趣味の旅行はほぼあきらめるようになりました。一番の悩みのタネの帰省も、ペットシッターや友人に頼んだりして、なんとか助けてもらいながらやりくりしています。
お金も予想以上にかかります。猫1匹の生涯にかかる費用は100万円以上とか150万近くになるともいわれています。
個体差がありますが、たとえばうちの猫のうち1匹は腎臓病があり、医療費や療法食で月に2万から3万円かかっています。
でも、猫を通して充実した人間関係ができ、猫に救われました。
恩返しができるように、取材や勉強を通して培った知見を活かし、猫のため動物のために、一匹でも一人でも、何かしら幸せの手助けをしたいと願っています。
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この記事の執筆者
執筆・監修者の情報
ライター、動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士
会員制猫専用ホテル&ペットシッターキャッツカールトン代表。
動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士。慶應義塾大学卒、大手企業で企業で広報、編集、校正の仕事に従事していた経験や、猫の保護活動のためにブログ「ねこねこ王国」運営をはじめた知見を活かし、現在は動物ライター&デザイナーとしても活動。
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