ペット保護施設

大阪・豊能町の日本保護犬保護猫協会が取り組む、わんこやにゃんこの保護活動と里親探し

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日本保護犬保護猫協会

大阪・豊能町を活動拠点に、保護犬・保護猫のお世話や新しい飼い主さん探しをしている日本保護犬保護猫協会。

預かっている子たちのお世話に加えて、トリミングサロンの運営や定期的な譲渡会の開催など、精力的に活動しています。

nademoでは日本保護犬保護猫協会の日常や活動方針などについて、スタッフの佐藤君江さん、内田賀子さんにお話を聞きました。

担当執筆者

SATOKO KAWASAKI

SATOKO KAWASAKI

編集部ライター

一日のうちかなりの頻度で、動物の動画を見たり、近所で看板犬、看板猫のいるお店があるとすぐにマークして出かけています。
実家の近所にある大きめのドッグランで遊ぶたくさんの子を眺めるのも、至福のひとときです。

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日本保護犬保護猫協会とは

日本保護犬保護猫協会

犬・猫の殺処分ゼロを目指して30年ほど前、京都府亀岡市でシェルターを作ったのが、日本保護犬保護猫協会のルーツだといいます。

「スタッフ皆、わんちゃんやねこちゃんが大好きというのがベースにあります。保護犬、保護猫に携わるお仕事を探して、それぞれ集まってきた感じです」と話すのは佐藤君江さん。

2019年、大阪・豊能町を拠点にした活動をスタート。

施設内には保護犬・保護猫の生活スペースの一角にトリミングサロンを併設しており、収益を彼ら彼女らの医療費などに充てているそうです。

大阪・豊能町

施設は閑静な住宅地にあります。とても静かで空気も澄んだ地域なので、わんちゃんやねこちゃんも安心して過ごせそうですね。

わんちゃん、ねこちゃんはどのようにして、施設にやってくるの?

日本保護犬保護猫協会

全国から問い合わせを受け、幅広くねこちゃん、わんちゃんの受け入れを行っている日本保護犬保護猫協会。

北海道から九州まで、受け入れ実績は多岐に渡るそう。

協会では、保護が必要な子の情報を受けた際には飼い主さんや保護主さんにくわしく経緯を聞いたうえで、年齢や性別、性格、健康状態をまずは把握。

飼い主さんのいるわんちゃん、ねこちゃんなら保護にあたっての金額的な負担について、しっかりと相談するとのこと。

準備が整い次第シェルターにお迎えし、お世話をスタート。新たな飼い主さん探しのため、譲渡会への参加を目指します。

日本保護犬保護猫協会

日本保護犬保護猫協会の事務所にやってきた子猫。自分がここに預けられることを悟ったようで、飼い主さんにしがみついて、しばらく離れようとしませんでした。

保護犬、保護猫をお迎えしたいときは、どんなふうに探したらいいですか

日本保護犬保護猫協会

わんちゃん、ねこちゃんをお迎えしたいという方はまず、協会のSNSをチェックするところから始めましょう。

その後、シェルターを直接訪問するか、あるいは京都や大阪で行っている譲渡会で実際にふれあいます。

譲渡会は毎週行われています。

日本保護犬保護猫協会

スタッフの内田賀子さん。お世話されているわんちゃんが、とてもうれしそうでした。

お迎えしたい子が決まったら、協会提供の「調査書」を作成

日本保護犬保護猫協会の調査書
出典:https://inunekohappylife.com/

お迎えしたい子が具体的に決まったら、上記のような事前調査書という書類を作成します。調査書は枚数にして3枚ほどと、なかなかのボリューム。

住所や電話番号、家族構成などの個人情報からお迎えしたいと思ったきっかけなど、細かく記入する必要があります。

あわせて、お迎え先の方、ご家族全員の写真とおうちの写真なども提出が必要です。

過去には虐待を目的にお迎えしようとするケースが報道されるなど、譲渡に慎重にならざるを得ないという背景があり、細かな確認が欠かせないそうです。

譲渡前にはホームチェックとトライアルも

日本保護犬保護猫協会

書類をしっかり書いて、譲渡される子の健康状態を病院が確認できたら、次はホームチェックに移ります。

協会のスタッフがお宅を訪問して「お迎えにあたっての対策がしっかりできている。ここなら安心して暮らせる」という確認ができたら該当のわんちゃん、ねこちゃんがお宅へやってきて、お迎え前のトライアル生活をスタート。

日本保護犬保護猫協会

トライアルでは、そのおうちの人たち皆と仲良く暮らせるかどうか、先住猫・先住犬がいれば相性はどうかといったことを確認します。

訪ねてくれる人があると、わんこもニャンコも嬉しい

日本保護犬保護猫協会

常駐のスタッフだけでは施設にいるわんちゃん、ねこちゃん一人ひとりにかける時間がなかなか取りづらい現状があるそうです。ボランティアの力は欠かせないといいます。

散歩や部屋の掃除、給餌などはもちろんのこと、ボランティアさんが来るだけでも、わんちゃん、ねこちゃんはとても喜ぶのだとか。

佐藤さんは、

「ボランティアの方や見学に来られる方などがあると、みんなわーっと集まってきて。そういう時間ってすごく大事だと思います。
わんちゃんでもねこちゃんでも、ここにいる子は辛い経験をしていることが大半。いろいろあって、精神的な病気を持っている子もいます。
多くの人とふれあうことがきっと、心のケアになると思うんですよね」
と。

遠方からのスポット訪問も大歓迎

日本保護犬保護猫協会

遠方から関西旅行を兼ねてという人もあれば、夏休みなどのまとまった休暇を利用して、という来訪者も珍しくないそう。

「最近では、お孫さんがおばあちゃんに付き添われて来てくれたのが、とても印象的でした。もうすぐクリスマスですし、本当は季節の飾り付けなどをして、そうした方々をお迎えしたいのですが。中途半端で」と、佐藤さんは笑います。

近郊にお住まいの方はもちろん、旅行や出張で関西行きの予定があるみなさんもぜひ、日本保護犬保護猫協会を訪ねてみませんか。

訪問時は念のため、事前の連絡をお願いします。

>>日本保護犬保護猫協会へのお問い合わせ

保護犬、保護猫の預かりで、特に不足している物資はフード

日本保護犬保護猫協会

お迎えを希望する方とご縁ができるまで、保護したわんちゃん、ねこちゃんは協会内で、あるいはボランティアの家庭で預かる必要があります。

預かりにはマンパワーだけでなく、物資もいろいろと必要です。

最近は物価高のあおりを受けて、フードの不足が顕著とのこと。

預かり中のわんちゃん、ねこちゃんにはそれぞれ嗜好もあり、フードの種類が少ないと栄養をしっかりとれない可能性が高まってしまうことも。種類・量ともに、なるべく多くのフードが必要なんだそうです。

>>日本保護犬保護猫協会への物資の寄付についてはこちら

シェルターにくる子は少ないほうがいい

日本保護犬保護猫協会

佐藤さんはシェルターを運営する側の気持ちについて、こんなふうに語ってくれました。

「ここに来る子たちは少なければ、少ない方がいいんです。ただやっぱり、いろんな事情がありますから、こうした場所が必要だとは思います。
でも最後は、あたたかいおうちで、みんなが過ごせるようにしたい。1人でも多くの子がね。
お家にわんちゃんやねこちゃんがいるという人はみなさん、家族の一員として過ごしていておそらく、ペットと感じていないのではないでしょうか。娘、息子のような存在だと。
そういうおうちを、そういう飼い主さんを見つけてあげたいっていうのが、この子たちに対する思いですね。」

無理なくできる支援を

日本保護犬保護猫協会

保護犬・保護猫をお迎えする準備が整っていなくても、おうちがない子に私たち一人ひとりができる支援は、きっとあります。

支援物資を送ったりボランティアに行ったりすることや、保護施設があることをクチコミなどで周囲に知らせることも立派な支援です。

無理なくできることを見つけて、新たな幸せをつかむ子を一人でも多く、増やしたいものですね。

京都・亀岡市で譲渡会を開催中

日本保護犬保護猫協会では、京都府亀岡市で毎週譲渡会を行っています。

毎回たくさんの人がきて盛況とのこと。少しでも気になった方は、ぜひ顔を出してあげてみてください。

日本保護犬保護猫協会の情報

日本保護犬保護猫協会

大阪府豊能郡豊能町希望ヶ丘6-1-10-C-8 

目安予算
-
アクセス
新大阪駅より車で約35分
営業時間
8:00~20:00(電話対応可能時間)

おすすめポイント

譲渡が受けられる

一時預かり可能

 その他店舗データ

お問い合わせ 070-2285-9031
予約可否 -
定休日 -

施設の詳細

公式サイト

この記事の執筆者

執筆者情報

satokokawasaki

SATOKO KAWASAKI

編集部ライター

一日のうちかなりの頻度で、動物の動画を見たり、近所で看板犬、看板猫のいるお店があるとすぐにマークして出かけています。
実家の近所にある大きめのドッグランで遊ぶたくさんの子を眺めるのも、至福のひとときです。


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