ペットライン株式会社主催で行われた「ねこの認知症 写真展」は認知症を中心に、病気や疾患を抱える高齢猫の写真を一堂に介し、猫の高齢化について考えるきっかけにしてほしいと開催された写真展。
5日間という短い開催期間ながらたくさんの反響があり、今後もこうしたテーマ性のある写真展を企画したいとのことでした。
担当執筆者
編集部ライター
一日のうちかなりの頻度で、動物の動画を見たり、近所で看板犬、看板猫のいるお店があるとすぐにマークして出かけています。
実家の近所にある大きめのドッグランで遊ぶたくさんの子を眺めるのも、至福のひとときです。
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目次
国産ペットフードの老舗・ペットライン株式会社による「ねこの認知症 写真展」
9/21の国際アルツハイマーデーにともない、2023年9月20日から24日までの5日間、新宿マルイ本館3階で開催された「ねこの認知症 写真展」。
担当の慶徳(けいとく)めぐみさん曰く、認知症をはじめとする病気や疾患をもちながら生きる高齢猫たちの写真を展示した、日本初の試みだそうです。
主催のペットライン株式会社様にお声がけをいただき、nademo編集部が取材に行ってきました。
猫も認知症にかかることを、1人でも多くの人に知ってほしい
「猫の長生きを考えるきっかけとして、猫の認知症をひろく知ってほしい」という思いをきっかけに開催された今回の写真展。
猫の認知症は、猫飼いさんの間でもあまり浸透していないのが現状だそう。猫も高齢化すると人間同様、脳の病気・衰えなどにより認知機能が低下します。元気に遊んだり、動き回ったりすることが減り、物忘れのような動きを示すことも多いようです。
この写真展を開催するにあたり、担当の方々で猫の認知症について情報共有しあう機会があったとき「実家で飼っていた猫は晩年、言われてみると認知症のような症状があったかな」と、回顧する人もいたといいます。
医療現場でも人や犬の認知症に対して、猫の認知症の研究は、まだほとんど進んでいないそうです。
かわいいとは別の、もうひとつの視点で写真をみてもらえたら
猫を含め、動物の写真や動画をみるとき。私たちは基本「かわいい」と思いながら鑑賞していることが多いでしょう。
今回の展示には、かわいいにプラスして別の視点をもってくれたらという願いがあったといいます。
たとえば「家族を大事にしようという気持ち」とか「認知症を患った愛猫とどう接するか」など。
人それぞれ、感じ方は違うかもしれません。でも、見た人が温かい気持ちになる展示だったのではと思いました。
開催初日から、多くの来場者が
nademo編集部が取材に行ったのは開催初日、水曜日の午前中でした。
平日にも関わらずオープンと同時に、展示スペースにはたくさんの人が。
展示のために施設を訪れた人は予想より、はるかに多かったといいます。
猫への敬意にあふれた展示
今回の写真展にあたっては一般から、モデルになる猫の募集をひろく行い、100人近くの応募があったそうです。
そこから認知症やその他の病気・疾患と向き合う6匹を選び、猫写真家・石原さくらさんが直接、それぞれのご自宅で撮影。
写真はどれも日常の、のびのびとした表情豊かな姿をとらえていました。
撮影対象の猫さんたちが認知症か、そうでないかということはさておき、猫への敬意にあふれた写真が揃う展示だったと思います。
それぞれの猫さんの展示に、飼い主さんからのメッセージが添えられていました。
飼い主さんの我が子への愛情が伝わる写真に、涙する人も
来場者のなかには展示された写真を見ながら、静かに目元をおさえる方も珍しくありませんでした。
場内のあちこちで展示を通して、猫好きの方々が交流する姿も。
飼い主さんの愛情をとらえた写真の力は、本当に偉大でした。
写真や展示の様子はインスタグラムで確認できますよ。
認知症は高齢猫の多くがかかる疾患。若年でも可能性はある
猫は10歳を超えると3割、15歳からは半数以上に認知症の症状がみられるといいます。
人間同様、猫も歳をとれば認知症は珍しくない疾患です。
愛猫が高齢になってきたら、おうちの中にスロープを作ったり、隙間をふさいだり、すべらないような工夫をしたりして、愛猫が心地よく過ごせるよう工夫したいものですね。
うちの子、認知症かな?と思ったら、早めに医療機関を受診しましょう。
主催社名 | ペットライン株式会社 |
本社所在地 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 横浜ランドマークタワー46階 |
Official Site | https://www.petline.co.jp/ |
X(旧Twitter) | https://twitter.com/petline_com |
Instagram ねこ部 | https://www.instagram.com/petline_cats/?hl=ja |
※本記事は2023年9月時点の情報です。掲載情報は現状と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
この記事の執筆者
執筆者情報
SATOKO KAWASAKI
編集部ライター
一日のうちかなりの頻度で、動物の動画を見たり、近所で看板犬、看板猫のいるお店があるとすぐにマークして出かけています。
実家の近所にある大きめのドッグランで遊ぶたくさんの子を眺めるのも、至福のひとときです。
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