愛犬のトイレのしつけは飼い主さんが最初に頭を悩ませる問題です。
何度も言い聞かせているのに愛犬がおしっこを失敗してしまって、毎回片付けるのが大変だと感じている人も多いのではないでしょうか。
実はトイレのしつけはデリケートなので、注意点やポイントを守らなければ覚えてもらうのが難しいもの。
この記事では愛犬がおしっこに失敗してしまう理由やその対処法、トイレのしつけの手順について詳しく解説しています。
愛犬のトイレの問題でお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。
監修者
犬のしつけパピーラブ代表、ドッグトレーナー
2005年に日本ドッグトレーナーズカレッジのA級ライセンスを取得。
その後、ドッグトレーナー養成スクールのインストラクターや、犬のようちえんでトレーナーとして勤務し、ペットクリニックで動物看護師を経験後、2016年に犬のしつけ「パピーラブ」を渋谷に開業。
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目次
愛犬と暮らしていく上でトイレのしつけは必要不可欠

トイレのしつけは愛犬と一緒に暮らしていくうえで最も大切なしつけのひとつです。
トイレのしつけができていないと、頻繁に掃除をしなくてはならないため、飼い主さんの負担が増えてしまいます。
それだけでなく、愛犬と一緒にカフェに行ったり旅行に出かけたりするときも、決まった場所で排泄ができないと周りに迷惑をかけてしまいます。
愛犬と一緒に楽しく生活するためにもトイレのしつけは欠かせません。
また、お迎えしたときは想像しにくいかもしれませんが、愛犬が歳を取って老犬になったときに、トイレのしつけができていないと飼い主さんのサポートもより大変になります。
愛犬と良きパートナーでいるためにも、トイレのしつけは必要不可欠なのです。
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犬がトイレを失敗する理由

犬がトイレ以外の場所でおしっこをしてしまう理由は、以下のような理由が考えられます。
・トイレの場所を認識していない
・トイレの場所が気に入っていない
・トイレのサイズが合っていない
・何か不安や病気を抱えている
しっかり観察すれば、愛犬がなぜトイレに失敗してしまうのかが分かってきます。
トイレを成功させられない理由についてみていきましょう。
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トイレの場所を把握していない
まず、愛犬がトイレの場所を理解していないことが考えられます。どこの何がトイレなのか、把握してもらう必要があるのです。
おしっこのときにトイレまで連れていき、場所を覚えてもらうところから始めましょう。
また、家の中にふかふかしたカーペットや足ふきマットがあると、そこをトイレと勘違いしてしまいます。
愛犬がちゃんとトイレを覚えるまでは、飼い主さん側もトイレを失敗しない環境を整えてあげることが大切です。
過去にトイレのしつけで叱ったことがある
トイレに関して、過去に叱られたことが原因で粗相してしまうこともあります。
排泄前後に叱られた印象が強く残っていると、飼い主さんに見えないところで粗相してしまったり、おしっこを我慢して漏らしてしまうことに繋がります。
排泄前後に叱る=排泄行為にネガティブなイメージを持ってしまうと、トイレのしつけはうまくいきません。
失敗しても大袈裟に反応したり叱ったりせず、早めに片づけましょう。
トイレの失敗は愛犬の失敗ではなく飼い主さんの管理の失敗だと考え、管理体制を見直しましょう。
トイレトレーのサイズが合っていない
体の大きさにトイレトレーのサイズが合っていないと、おしっこがはみ出してしまうこともあります。
体の1.5倍を目安に、手足やしっぽを広げても余裕のある大きさのトイレトレーを選びましょう。
子犬用のトイレトレーなども販売されていますが、あくまで愛犬の体のサイズに合わせて選ぶことが重要です。
おしっこが跳ねてしまう場合は、おしっこ飛び散り防止のフチつきタイプのものもあります。
愛犬やご自宅の環境に合ったトイレトレーを探してみてくださいね。
トイレの場所が気に入らない
エアコンの風や直射日光が当たるところなど、寒暖差が大きいところは避けましょう。人通りが多いところや、テレビなどの騒音がうるさい場所が苦手な子もいます。
また、サークル内を自分のお部屋と認識してくると、サークル内のトイレを使わなくなってくる子が多いです。
お迎えしてすぐは静かで安心できるサークルの中で教えて、慣れてきたらサークルの外のスペースにもトイレを設置してあげましょう。
トイレに既におしっこがしてあるのが嫌で、別のところにおしっこをしてしまう子もいます。
その場合、こまめにトイレシートも変えてあげると良いです。
引っ越しなどで生活環境が変わった
トイレ中は無防備なので、安心できる場所でトイレをしたい、と考える子も多いです。
そのため引っ越しなどでトイレの場所が変わると、愛犬も戸惑って粗相してしまうことがあります。
そのときはもう一度トイレの場所を覚えてもらうため、再度大好きなおやつを使います。
トイレのタイミングにトイレに連れて行ってトレーニングしてあげましょう。
不安やストレスを抱えている
トイレの環境や飼い主の接し方に不安やストレスを抱えているときもおしっこに失敗してしまいます。
また「いつも飼い主さんが不在のときに粗相してしまう」という場合は、広いスペースでのお留守番に不安を感じているかもしれません。そんなときにはサークルでお留守番させましょう。
サークルでのお留守番中も粗相をしてしまうようなら、分離不安症の可能性が考えられるかもしれません。
分離不安症は飼い主と離れると不安を強く感じてしまう病気。
犬にとって飼い主と一緒にいる時間はとても安心できる時間ですが、自立出来ていない子は飼い主の姿が見えないと不安を感じるようになってしまいます。
もしも不安分離症の疑いがある場合は、まずは飼い主がいる時にサークルやクレートで過ごせるように少しずつ慣らしていく必要があります。
吠えてしまったり、うまくいかない場合はトレーナーに相談しましょう。
症状は軽度から重度まで様々なので、愛犬の様子に違和感があるときは動物行動学の獣医さんに相談してみると良いでしょう。
体の不調
脚や腰を痛めていてトイレの場所まで間に合わないというケースもあります。
遊びに夢中になってケガをしてしまうことは、特に子犬のときにはよくあるものです。
歩きづらそうにしていないかなど、愛犬の様子を注意してみてあげましょう。
また、気温の変化が激しくて水を飲む回数が増えたため、排泄のコントロールができずに粗相してしまうこともあります。
愛犬が快適に過ごせているか日頃から気を配って置くことが重要です。
構ってほしくてわざと粗相をする
飼い主に構ってほしくてわざと粗相することもあります。
このような問題行動を起こす場合は、反応しないで淡々と排泄物を片づけてください。
わざとする粗相に構っていると、粗相で飼い主さんの注意を引こうとする悪い癖がついてしまいますので、感情を表に出さず冷静に対応しましょう。
愛犬にストレスが溜まっているサインでもあるので、散歩時間を増やしたり、一緒に遊ぶ時間を増やしてみてください。
病気を患っている可能性
おしっこ失敗の原因が膀胱炎や尿路結石症など下部尿路疾患の場合もあります。
下部尿路疾患を患っていると排尿感が急にくるため、トイレまで我慢できずにおしっこを失敗してしまうことも。
わざと粗相しているわけではないので、決して叱らないようにしましょう。
病気が原因の場合はトイレの回数が増えたり尿の色が赤くなるなど、変化が表れることも多いため、愛犬の様子がいつもと違うと感じたらすぐに動物病院で検査してもらいましょう。
また、老犬で排泄に失敗してしまう場合は認知症の可能性も考えられます。
「トイレまで誘導してあげる、飼い主さんが体を支えてあげる、おむつを使用する」など、獣医師さんと相談しながら適切なサポート体制を整えましょう。
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愛犬のトイレのしつけを行う前に準備したいアイテム

トイレのしつけを行うには、まずしっかりと環境を整えてあげなくてはいけません。
気持ちよくトイレを使うのに必要なアイテムや、上手にできたときのおすすめおやつをご紹介します。
ケージ(サークル)
インテリアと調和しやすい木目調のデザインの小型犬向けのケージです。
天板と平面のパネルが適度に視線をさえぎるため、自分のテリトリーとして安心感を得られます。
ケージを選ぶときは中で立ったり、体の向きを無理なく変えられるサイズ感が適切。
同じ小型犬でもチワワとダックスフンドでは胴や足の長さが違うため、横幅や縦幅など犬種に合ったタイプのケージを検討しましょう。
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トイレシーツ(ペットシーツ)
吸水性のしっかりしたトイレシーツです。レギュラーサイズで小型犬のおしっこを3回分、約90ccを吸い取ってくれます。
おしっこを吸収すると吸水性ポリマーがゼリー化するため、表面はサラサラ。きれい好きな犬でもストレスなく過ごせます。
大きめのサイズもあるので、犬の種類や成長に合わせて選んであげてくださいね。
メッシュ付きのトイレトレー
ペットシーツがちぎれてしまうのを防ぐ、メッシュカバー付きのトイレトレーです。
愛犬が噛んだり引っ掻いたりしてシーツをバラバラにしてしまうと、部屋が散らかるだけでなく、ちぎれたシーツを飲み込んでしまう事故にも繋がります。
メッシュカバーつきのものを使用していれば次第にシーツへの関心は薄れていき、シーツへのいたずらも改善されるでしょう。
また、メッシュ構造なため、おしっこ後の足の汚れも防いでくれます。
おしっこのフチもれ防止の機能もあるため、トイレのしつけ中の子にはぴったりのトイレトレーと言えるでしょう。
おしっこが上手にできたときに与えるおやつ
鶏ささみをベースとしてこちらのおやつは、無添加で作られているためおすすめです。
着色料・保存料・発色料・酸化防止剤などを使用しておらず、穀物類なども含んでいません。
子犬や小型犬にも与えられるように、柔らか製法+小さめサイズで作られています。
褒めるときのおやつはその子が好きなものを用意し、褒めると同時にあげることが大切です。
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犬のトイレのしつけを始めるタイミング

犬をお迎えしたら、どのタイミングでトイレのしつけを始めたらよいのでしょうか?
子犬と成犬、それぞれの年齢によって接し方は変わります。
犬にとってストレスや不安を少なくトイレのしつけを行えるタイミングについて解説していきます。
子犬のトイレのしつけは迎え入れた日から行う
トイレトレーニングは早いに越したことはありません。そのため、子犬のトイレのしつけは迎えた日から行うことが大切です。
お迎えした初日から正しいトイレの場所を教えないと、間違ったところで排泄する習慣がついてしまいます。
一度間違った習慣がついてしまうと、そこから修正するのは難しいもの。反対に最初から正しいやり方を覚えてくれれば、後々がとても楽になります。
犬をお迎えする日にはあらかじめケージやトイレのグッズは揃えておき、初日から正しいトイレの仕方を教えてあげましょう。
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成犬はトイレのしつけの前に環境に慣れさせる
成犬は前の飼い主さんや保護施設の習慣が身についているため、新しい環境に慣れるのに時間がかかります。
慣れないうちにしつけを始めてしまうと不安やストレスを感じるため、トイレのしつけがうまくいかないことがあります。
まずは、ゆっくりと愛犬の様子を観察しながら信頼関係を築きましょう。
成犬は1日2~4回ほど排泄しますが、しばらく愛犬を観察しているとおしっこにいきたがる時間帯やサインが分かります。
排泄のタイミングが把握できたら、様子を見てトイレに連れて行くなど、トイレのしつけを始めましょう。
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犬のトイレのしつけ期間は約1ヶ月を目安にする

トイレのしつけの期間は犬種や性格にもよりますが、約1ヶ月を目安に考えましょう。
あまり長い時間をかけてしまうと、失敗することに慣れてしまいます。
大変かもしれませんが、お迎えした日からできるだけ短期間に集中して教えてあげることが大切です。
なかなかトイレの仕方を覚えてくれない子もいますが、しつけは根気よく取り組みましょう。
トイレをしつけておかないと、日々の生活に負担が増えてしまいます。
お互いに良きパートナーでいられるように、愛犬と協力してトレーニングしていきましょう。
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愛犬がトイレ以外でおしっこをした場合の注意点と対処法

トイレ以外でおしっこをした場合、怒ったり掃除を省いてしてしまうと、トイレトレーニングの妨げになります。
場所が適切でなかったとしても、おしっこしたことに対して怒られると、犬は排泄が悪い行為だと思い込んでしまいます。
その結果、おしっこを我慢したり、飼い主に見えないところで排泄するようになってしまいます。
なかなかトイレに成功できない状況が続くと飼い主さんにとってもストレスです。
しかし、愛犬にとってもそれが本意ではありません。怒ることなく冷静に掃除し、その場所がトイレではないことを理解してもらいましょう。
愛犬がトイレでおしっこをできるようにするしつけ方

おしっこの仕方を覚えてもらうには時間がかかります。
根気よく、愛犬の様子を観察してあげること。そして、トイレで上手におしっこできたときはたくさん褒めてあげることが大切です。
ここではトイレで排泄できるようになるためのステップについて、詳しくご説明していきます。
ケージ内にトイレを設置する
まず、ケージやサークルを用意しましょう。ケージやサークル内にトイレトレーと、クレートかベッドを設置します。
トイレと寝床の区別が分かりやすく、安心しておしっこできる環境を整えましょう。
トイレシーツは最初は大きめに広げ、トイレトレーからはみ出るくらい大きく敷きましょう。
ケージ全体に敷いてもOKです。安心しておしっこできる環境を整えましょう。
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おしっこをするタイミング・サインを把握する
子犬だと寝ている時は2〜4時間に1回、起きている時は30分〜1時間に1回位のおしっこをします。
排泄のタイミングを覚えて愛犬をケージまで連れて行ってあげましょう。
排泄のタイミングは目が覚めたときや食事のあと、水を飲んだあとなどが多いです。
また、運動していると夢中になって尿意に気づかず、トイレに間に合わなくなってしまうこともあります。
排泄のタイミングを記録しておくとケージに戻す時間の目安が分かります。
おしっこをする前の主なサイン
落ち着いた様子だったのにソワソワし始めたら、おしっこに行きたいサインかもしれません。
地面のニオイを嗅いでおしっこをしても大丈夫か様子を確かめていたり、グルグル回っていたら、おしっこに行きたくなっているサインです。
間に合わなくなる前に、トイレに連れて行ってあげましょう。
おしっこをしそうだからといって、抱えてトイレに連れていかない
トイレをしそうだからと抱えて連れて行ってしまうと、トイレの場所を覚えてくれない可能性があります。
失敗してしまうのが嫌で抱えてしまいたい気持ちもわかりますが、可能な限り自分の足で歩いて行かせるようにします。
トイレまで、ドックフードやおやつなどのご褒美を使い誘導してあげます。
まずは、トイレの成功体験を一緒に作ってあげましょう。何度も成功体験を積むことで、徐々に覚えてくれますよ。
トイレでおしっこができたら褒めておやつを与える
トイレでのおしっこに成功したら、必ずたくさん褒めてあげましょう。必要に応じておやつをあげることも大事。
成功した直後にわかりやすいぐらい、明るい声で大げさに褒めることがポイントです。
しっぽを振っていたら愛犬も喜んでいる証拠。成功体験を強く印象付けてあげましょう。
おしっこの成功とご褒美が犬の中で結びついたら、自発的にトイレに向かうようになりますよ。
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成犬のトイレのしつけは子犬よりも時間が必要

成犬をお迎えしてからトイレのしつけを検討している場合は、子犬よりも時間がかかるケースが多いと考えましょう。
大人の人間と同じように、今までの習慣が身についているため新しいことを覚えるのには時間がかかってしまいます。
外で排泄する習慣がついている場合、室内のトイレでおしっこをするのは慣れが必要です。
ですが、成犬の場合排泄のタイミングはある程度決まっている場合も多いため、よく観察すればおしっこのサインは分かりやすいこともあります。
トイレのしつけの手順は子犬と同じ。おしっこを成功させてあげること、成功したらたっぷりと褒めてあげることが大切です。
ベランダや玄関など特定の場所で教えると上手くいく場合もありますので、上手くいかない時はプロのトレーナーに相談してみましょう。
時間はかかるかもしれませんが、スキンシップをとりながら優しくしつけていきましょう。
愛犬のトイレのしつけは根気強く続けることが大切

しつけは一朝一夕にはうまくいかないため、根気強く見守ってあげる必要があります。
まずは愛犬が安心して排泄できる環境を整えてあげること。次に飼い主さんがサポートしながら上手におしっこできるようにリードしてあげること。
上手におしっこができたら、存分に褒めてあげることが大切です。
しつけの期間は長く感じるかもしれませんが、段々とおしっこが上手にできるようになるのを見るのは嬉しいものです。
ぜひ温かい目で見守ってあげてくださいね。
この記事の執筆者・監修者
監修者情報
犬のしつけパピーラブ代表、ドッグトレーナー
2005年に日本ドッグトレーナーズカレッジのA級ライセンスを取得。
その後、ドッグトレーナー養成スクールのインストラクターや、犬のようちえんでトレーナーとして勤務し、ペットクリニックで動物看護師を経験後、2016年に犬のしつけ「パピーラブ」を渋谷に開業。
2023年には場所を世田谷に移し、犬のようちえん業務もスタート。
nademo編集部
編集部
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