近年ペット需要が高まり、動物を飼いたいと考えている人は増えています。
一番身近な友人、家族として愛犬をお迎えしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
存在感のある大型犬や室内で飼いやすい小型犬など、犬種によって個性は様々ですが、犬の寿命は10年以上。
人の一生に比べれば一部ではあるものの、それでも10年以上という長い時間を一緒に暮らしていくことになります。
愛犬との生活を素晴らしいものにするためにも、お迎えするために必要な知識やアイテムは揃えておきたいですよね。
こちらの記事では犬の飼い方やお迎えする前に必要なもの、飼育のポイントなどについて詳しく解説しています。
犬をお迎えしたいと考えている方、犬の飼い方に興味がある方はぜひ参考にしてくださいね。
監修者
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犬を飼う前の準備・確認事項
愛犬を気持ちよく迎え入れるためには、しっかりとした事前の準備が大切です。
飼育のために必要なグッズだけでなく、犬を飼う上で大切な心構えや注意事項も抑えておきましょう。
犬を飼う前に知っておきたい項目について、ひとつずつ確認していきます。
愛犬が快適に過ごせるスペースを確保する
お迎えした愛犬はお迎えしたスペースで一生の多くを過ごします。だからこそ愛犬が快適に生活するためには、十分なスペースが必要です。
体のサイズによって必要な広さは異なりますが、寝床のためのスペースに加え、トイレスペースや体を動かせる空間も必要です。
犬は戸建住宅だけでなく、条件次第では賃貸マンションや集合住宅でも飼うことができます。
しかし、ペット初心者が室内で犬を飼うときは、小型犬までのサイズで検討するほうが良いかもしれません。
愛犬と過ごす時間を確保する
犬種にもよりますが、朝晩30分~1時間ずつ散歩の時間を確保する必要があります。
さらに、トイレトレーニングなどのしつけには普段からコミュニケーションをとることが大切なので、信頼関係を築く時間も確保しましょう。
また、犬はお留守番が苦手な動物です。お散歩やごはんの準備などのお世話が出来ていても、お留守番が多いとストレスを感じてしまいます。
一緒に過ごす時間がとても大切なため、必ず時間の余裕をもって愛犬との生活を始めましょう。
どうしても時間がとれなくなったときのためにも、家族や友人など、第三者の手を借りられる体制を整えておくことも重要です。
かかりつけの動物病院を探しておく
愛犬の体調に変化があったときにすぐに相談できる、かかりつけの動物病院を探しておきましょう。
病気でないときも、健康診断やワクチン接種などで気軽に利用できる病院を見つけておくと安心です。
定期的に通うことで獣医師とも信頼関係ができ、過去のデータを参照しながら診察できるため、愛犬の健康状態をより正確にチェックできます。
犬をお迎えする際はあらかじめ家の近くの動物病院を探しておきましょう。
壁や家具などが傷つかないように対策する
出典:Amazon
壁や大切な家具に傷をつけられたくないときは、あらかじめ対策をしておきましょう。
これらの保護シートは、ソファやテーブルの脚、ドアなどにも使用可能です。
無毒で環境に優しい素材でできているので、ペットが舐めても安心。
特殊な粘着剤を使用しているため、はがすときにも壁や壁紙を傷つけずにはがせます。
誤飲誤食しそうなものは片付けておく
ペットの飼育で気をつけたいのが誤飲誤食です。
下記のように飲み込んでしまうと危険なものは片付けておきましょう。
- ヘアゴム
- ティッシュペーパー
- 画びょう
- ビニール袋
- 輪ゴム
- タバコ
- 乾燥剤
- 観葉植物
画びょうやビニール袋など、内蔵を傷つけてしまうものや引っかかってしまうものを飲み込んだ場合、緊急で開腹手術をしなくてはならないこともあります。
また、観葉植物にも注意が必要です。ポトスやアロエ、ドラセナ(幸福の木)などは犬にとってはNGな植物。
皮膚炎や嘔吐などに繋がります。
犬と生活を共にするときには、トラブルに繋がりそうなものは前もって片付けておきましょう。
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犬が食べてはいけない食べ物を把握しておく
飼い主さんが食事をしているとき、いいニオイにつられて愛犬が近寄ってくることもあるでしょう。
ですが、人間にとって何ともない食材の中には、犬にとって危険な食材が含まれていることもあります。
- ネギ類(タマネギ、長ネギ、にんにく、ニラなど)
- アボカド
- ぶどう類(ぶどう、レーズン、マスカット)
- 肉類の骨
- 生の魚介類
- 練乳
- ナッツ類
- チョコレート、ココア
- アルコール
- コーヒー、緑茶、紅茶などカフェインを含む飲み物
犬が食べてはいけない主な食べ物は上記の通り。
私達の身の回りには人間には害がなくても、犬が食べると危険な食材がたくさんあります。
テーブルの上に出しっぱなしにしていたり、食べこぼしを掃除し忘れたりするとトラブルのもとに。
愛犬が誤って口に入れないように気をつけて生活しましょう。
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飼い主さん自身が犬アレルギーではないか
犬を迎え入れる前に、飼い主さん自身が犬アレルギーではないか確認することも大切です。
犬アレルギーは咳や鼻水、くしゃみなど花粉症に似た症状を引き起こし、酷いと呼吸困難になることもあるので注意が必要です。
お医者さんから薬を処方してもらうことで、ある程度症状を緩和できますが、完治することはありません。
犬アレルギーかどうかは、内科や耳鼻科、アレルギー科などで検査ができるので、確認しておくのがおすすめです。
愛犬と一緒に過ごすうちにアレルギーになってしまうこともありますが、生活環境の改善で一緒に暮らすことも難しくありません。
すでにお迎えした人で似たような症状がある方も早めに検査をし、快適に一緒に過ごせる環境を整えましょう。
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愛犬をお世話するのに経済的な余裕はあるか
犬を飼うにはお金がかかります。
お迎えするときの初期費用に加え、ご飯代やペットシート代、トリミング代なども少なくない費用がかかります。
特に、犬は病気になっても保険がききません。医療費は高額になることもあるため、ペット保険の加入検討をおすすめします。
また、老犬になると介護費用も必要になるかもしれません。
犬をお迎えするときには10年以上の長い期間にわたってお世話できる、経済的な余裕が必要です。
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最後までお世話をする覚悟があるか
犬の平均寿命は約15歳ほど。近年では犬の寿命も伸び、18歳まで長生きする子もいます。
経済的な余裕だけでなく、最後までお世話をする覚悟も必要です。
ペットを飼うことは楽しいことばかりではありません。言うことを聞いてくれなかったり、お世話に時間を取られるなど、忍耐が必要な場面もでてくるでしょう。
老犬になった後は介護が必要になり、時間や経済的な負担を想像以上に重荷に感じることもあるかもしれません。
ペットをお迎えするということは、その動物の命を生涯にわたって預かるということでもあります。
飼い始める前に愛犬の面倒を最後まで見られるか、しっかりと考えてから迎え入れる準備を始めましょう。
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愛犬を迎えるときに必要なグッズ
犬をお迎えするときには様々な犬用品が必要になります。
ケージやトイレなどの必需品だけでなく、冷感グッズやヒーターなども併せてご紹介していきます。
最初に全てを揃える必要はなく、お迎えした後に少しずつ増やすというのもひとつの手です。
しかし、愛犬が過ごす場所を確保することや、愛犬の住食については必須です。
サークルやケージ
出典:Amazon
犬専用のスペースであるサークルやケージを用意しましょう。
成犬になっても使えるサイズ感のものを選んであげると、買い替える手間もいらないので安心です。
こちらの商品は木目調の落ち着いたデザイン。小型犬であれば成犬になってもゆとりのある設計です。
天板に物を置けるので、犬用グッズを一箇所にまとめられるのも良いですね。
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クレートやキャリーバッグ
出典:Amazon
お出かけや動物病院への通院のために、愛犬のサイズに合うクレートやキャリーバッグを用意しておきましょう。
通気性の良いメッシュ生地になっているもので、中に入っても圧迫感を覚えにくい設計だと愛犬も安心できるでしょう。
ポケットや水筒かけ装置がついていると、より手の自由がきいて使いやすいですよ。
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トイレトレー
出典:Amazon
トイレトレーニングをすぐに始められるように、トイレトレーを用意しましょう。
スノコでシーツをカバーできるタイプは、シーツのひっかきやおしっこ後の足ぬれに配慮されています。
また、ペットシーツを噛んでしまいやすい子でも安心して使えます。
スノコだけ外して簡単に洗えるのも使いやすいポイント。
体の大きさや、トイレをするときの癖によってトイレのサイズが合わなくなることもありますが、大きいサイズもあるので愛犬に合わせて選びましょう。
トイレシーツ
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トイレシーツは家での利用だけでなく、旅行やドッグカフェといったお出かけ先、万が一、粗相をしてしまったときに素早く吸収するときにも役立ちます。
使い捨てなので汚れたら、新しいものに交換するだけでトイレを清潔に保てます。
ペットシーツは薄手のものよりも、しっかり吸収してくれる厚手の方がおすすめです。
食器・給水器
出典:Amazon
毎日使用することになる食器や給水器を揃えておきましょう。
食器は陶器やプラスチック、ステンレスといったのものがあり、食器がズレないように滑り止め加工が施されているものも。
フードボウルに凹凸ものであれば早食い防止に役立ちます。
給水器は、少量ずつ飲めるノズル型や飲みやすい設計の受け皿型があります。
食器も給水器もこまめにお手入れをして、常に清潔な状態にしておきましょう。
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おもちゃ
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運動不足の解消やストレス発散のため、愛犬にはおもちゃを与えてあげましょう。
ひとりで遊ぶのが好きな子には、飽きずにずっと噛み続けられる噛むおもちゃを。
一緒に遊ぶのが好きな子には、引っ張るおもちゃやボールのおもちゃがおすすめ。
愛犬の性格や遊び方、用途に合わせて選んであげると良いでしょう。
グルーミング用品
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グルーミングとはブラッシングやお風呂、耳掃除、爪切りなどの体を清潔に保つためのお手入れ全般のこと。
グルーミングを通して愛犬とコミュニケーションをはかりましょう。
ラバーブラシで全身を刺激しながら撫でてあげるとマッサージにもなり、血行促進や新陳代謝の活性化に繋がります。
毎日愛犬の皮膚や被毛をチェックしてあげることは皮膚病や腫瘍の早期発見に繋がります。
日々の習慣としてグルーミングをとり入れられると良いですね。
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リード・胴輪(ハーネス)
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お散歩のときに必ず必要となる、リードやハーネスを揃えておきましょう。
通気性に優れていて、ある程度サイズを調整できるものがおすすめです。
早朝や夜など暗い時間帯にお散歩に行くことが多くなりそうなら、反射板がついているタイプだと安心できるでしょう。
店舗などで試着してから購入したいというのであれば、お迎え後に用意する形でも問題ありません。
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ドッグフード
出典:Amazon
ドッグフードはまず、お迎え場所で食べていたものと同じものを与えましょう。
フードを変更する場合は、10日~20日程度を目安に少しずつ違うフードを混ぜていって、フードの切り替えを行います。
急なフードの切り替えは、体調に影響が出る場合もあるので注意してください。
また、成長段階に合わせたフードを選んで与えるようにしましょう。
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おやつ
出典:Amazon
愛犬とのコミュニケーションツールとしておやつを用意しておくのがおすすめです。しつけのときなどにご褒美として与えましょう。
小型犬の子には一口サイズのボーロなどのおやつだと、与えやすく愛犬も食べやすいですよ。
中型犬から大型犬の子には噛みごたえがあって、丸飲みしても喉につまらない程度の大きさのおやつを選ぶのがおすすめです。
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ベッド
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犬は1日12~15時間ほどの時間を寝て過ごします。また、子犬のうちは18時間ほど睡眠時間を必要とします。
横になって体を休める時間を快適なものにするためにも、専用のベッドを用意してあげると良いでしょう。
犬の快眠のためにつくられた低反発と高反発フォームの2層構造のものや、就寝時に足腰・関節へのストレスを軽減してくれるものなど種類はさまざま。
夏はサラサラ、冬はフワフワな生地であれば、犬の生活をより良いものにしてくれますよ。
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歯磨きグッズ
出典:Amazon
「犬にも歯磨きが必要?」と思う人もいるかもしれませんが、健康に過ごすためには歯の健康を守ることも大切です。
愛犬の歯を守るためには歯磨きのしつけが重要ですが、なかなか嫌がって歯磨きをしてくれない子も多いですよね。
そんなときは、犬専用の歯磨きガムでお口のケアを行いましょう。
良く噛んで美味しく食べているうちに歯石・歯垢がつきにくくなり、お口の中をキレイに保ってくれるデンタルスナックの利用がおすすめです。
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ペット用アルミプレート(夏)
出典:Amazon
暑い季節にはペットが自分で暑さを調節できるように涼しい場所を用意してあげましょう。
ペット用のアルミプレートは触るとひんやりするので、使いたいときに横になれてとても便利。
底面に滑り止めがついていて安定感があるのも良いですね。
ペット用ヒーター(冬)
出典:Amazon
寒い季節にはペット用ヒーターをつけてあげましょう。
犬種などによって温度の感じ方はそれぞれなので、表と裏で異なる温度になっているリバーシブルタイプが使いやすくておすすめ。
寒がりの子には温度が高い面を上にすると快適に過ごせますよ。
ランニングコストが非常に低いものや、愛犬用のベッド下に入れられるものもあります。
飼い主さんや愛犬が、使いやすいと感じるペット用ヒーターを選ぶといいでしょう。
愛犬を迎え入れた当日の過ごし方
お迎えの当日は、愛犬も急な環境の変化に戸惑っています。
できる限りストレスを与えないように、かつ早めに馴染んで貰えるような工夫が大切です。
お迎えした当日の過ごし方について見ていきましょう。
家に着いたら室内の環境に慣れさせる
愛犬を家に迎えたら、可愛くてどうしても構ってしまいたくなりがちです。
しかし、犬は今までいた環境から急に連れてこられたばかりで、不安やストレスを感じています。
構いすぎると余計に疲れさせてしまったり、新しい環境に苦手意識をもってしまうかもしれません。
お迎えした後は、愛犬が室内の環境に慣れるように、キャリーバッグを開けてそっとしておきましょう。
愛犬のペースに合わせて慣れさせてあげることが大切です。
子犬の場合は必要以上に構わない
子犬の場合はお迎えしてから慣れるまでに時間がかかることもあります。必要以上に構わないよう、気をつけましょう。
子犬が遊びたい素振りをみせたら遊んでみても大丈夫ですが、小さいうちはまだ自分がどのくらい体力があるのか分かっていません。遊ばせすぎには注意しましょう。
お迎えから数日は環境の変化で体調を崩しやすいため、サークルやゲージの中で休ませてあげる時間をしっかりとりましょう。
なかなか懐いてくれないこともあるかもしれませんが、焦らずにじっくり見守ってあげましょう。
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サークルに入れて鳴いても無視をする
犬をお迎えしてからの数日は親兄弟と離れたことで寂しさが募り、鳴いてしまうかもしれません。
ついつい慰めてあげたくなりますが、ここで声をかけてしまうと、「鳴くと構ってもらえる」と学習してしまいます。
鳴くと構ってもらえることを覚えてしまうと、無駄吠えの原因となり、のちのち問題になりかねません。
自宅の環境に慣れるまではサークルの中で鳴いても、反応を示さないように気をつけましょう。
なかなか鳴き止まない場合は、サークルの上に毛布などをかけて暗くしてあげると落ち着きやすくなります。
当日に留守番はさせない
愛犬にお留守番をしてもらうときは事前の訓練が必要です。
練習で問題なく過ごせるようになるまで、一人でお留守番させるのは止めましょう。
きちんと練習してからでないと、留守中に不安になった犬が部屋を荒らしてしまったり、そこらじゅうで粗相をしてしまうなどトラブルになってしまうこともあります。
まずは家庭の環境に慣れさせて、それからお留守番のトレーニングを始めましょう。
最初は短時間から、少しずつ時間を伸ばしていきます。根気よく向き合ってあげることが重要です。
くれぐれも、お迎えした当日からお留守番させるのは止めましょう。
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愛犬の体調に気を配る
お迎えしたばかりの犬は、急激な環境の変化やストレスなどから体調不良を起こしやすいものです。
環境の変化によるストレスが原因で下痢や嘔吐を起こしてしまうことがあります。
迎え入れた後は愛犬の様子をよく観察してあげましょう。
ぐったりしていたり、不調な様子が続くようであれば動物病院へ相談に行きましょう。
フードはお迎え前に食べていたものを与える
ドッグフードはまず、お迎え前から食べている、いわば食べ慣れたドッグフードを用意してあげましょう。
犬は人間に比べて環境の変化に弱い動物です。慣れ親しんだアイテムやニオイのするものを周りに配置してあげることで安心感を得られます。
お迎えしたばかりのときは緊張して食欲がないかもしれませんが、無理やり食べさせてはいけません。
いつものフードを用意して、ゆっくりと愛犬の様子を見守ってあげましょう。
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愛犬と暮らすための飼い方ポイント
愛犬との生活を良いものにするには、愛犬のことを良く理解しながら、少しずつ人との生活に馴染めるように慣らしてあげることが大切です。
ここからは愛犬と暮らすための飼い方ポイントについて一つずつ解説していきます。
基本的なしつけは必ず行う
犬と生活をともにする上で基本的なしつけは欠かせません。
以下のしつけは必ず行いましょう。
噛み癖や吠えぐせは早いうちに直しておかないとトラブルの原因になりかねません。
また、「お座り」や「伏せ」、「おいで」などのコマンド(合図)を覚えさせると、散歩時の追いかけ癖や飛びつきを抑えるときに役に立ちます。早めに覚えさせてあげると良いでしょう。
しつけを行うときは家族全員が、同じ言葉や同じ基準で教えるようにしましょう。
例えば、お座りを教えるときに「座れ」や「お座り」のように違う言葉で指示を出すと混乱してしまいます。
愛犬が理解しやすいように配慮しながら、根気よくトレーニングを進めましょう。
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社会化トレーニングを行う
社会化トレーニングとは、社会に順応するための力を養うトレーニングのことです。
- 飼い主さん以外の人や犬との触れ合い
- インターホンや洗濯機、掃除機などの生活音
- 雷や救急車のサイレンなど外部からの物音 など
人間との生活で触れる様々な刺激に慣れさせて社会化のトレーニングを行いましょう。
犬における社会化とは、犬が人間社会で生きていく上で暮らしやすくするために、様々な刺激に慣れさせることを指します。
普段から上記の様な刺激に慣らしてあげることで、飼い主以外の人にも懐いたり、他の犬とも仲良くなれるなど、愛犬の生活をより豊かなものにすることができます。
色々なコースを散歩したり、家族以外の人と触れ合う機会を作るなどして少しずつ社会化のトレーニングを進めましょう。
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いろんな部位に触られることに慣らす
日常のケアを通して愛犬の色々な部位を触り、スキンシップをはかりましょう。
触られて嬉しい部位があれば、触られると嫌がる部位もあります。
ですが、お手入れのときや病気やケガのときなど、どうしても触らなければいけないタイミングがあります。
- 顔全体
- 耳
- マズルや口内、歯
- 胴体全体
- 手足
- しっぽ
- 抱っこ
犬は安心できる人にしか自分の体を触らせないため、日頃からスキンシップをたくさんとることで安心感を覚え、信頼関係が築けます。
愛犬の健康状態をチェックすることにもなるので、お腹や口元など、触られるのが苦手な場所も少しずつ慣らしていきましょう。
触れられるのに慣れていると、トリミングサロンや動物病院での診察の際にストレスを軽減できます。
無理やりトレーニングを進めるのは禁物なので、おやつをあげたり、褒めてあげたりしながらゆっくりと触れる部位を増やしていきましょう。
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日々のケアは時間をかけて慣らす
日常的に必要となるお手入れ、ケアについては少しずつ慣れてもらうのがおすすめ。
必要になるお手入れやケアについては以下のとおりです。
まずは撫でるところから始めて、ブラッシングや耳掃除など少しずつ進めましょう。
シャンプーは嫌がる子も多いので、自分でするのが難しいようであればトリミングサロンにお願いするのもひとつの方法です。
子犬の頃から上記の様なケアに慣れていると、成犬になっても嫌がらずにお手入れしてもらえます。
愛犬と一緒に協力しながら、なるべく早めにトレーニングをスタートしましょう。
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散歩は基本的に毎日連れて行く
お散歩は犬にとって最も楽しみな時間のひとつです。基本的に毎日連れて行ってあげましょう。
毎日一緒に出かけることで、飼い主さんと愛犬との信頼関係もより深まります。
犬種によって適切な時間や距離は違いますが、運動不足にならないように体を動かすことが大切です。
散歩で色々なものに触れることはストレス発散や社会化のトレーニングになります。
散歩のコースにバリエーションをもたせるなど工夫して、犬とのお散歩の時間を素敵なものにしてあげましょう。
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適度に遊んでスキンシップを取る
愛犬と適度に遊んでコミュニケーションを取ることは、運動不足の解消とストレス軽減に繋がります。
犬は一緒に遊びながらやって良いことと悪いことを学んでいきます。
スキンシップを取ることで力加減も学習していくでしょう。
愛犬との信頼関係を築く時間にもなるので、できる限り毎日一緒に遊ぶ時間を確保してあげましょう。
愛犬が過ごしやすい室温に調整する
快適な室温 | 快適な湿度 | |
夏場 | 23℃~26℃ | 40%~50% |
冬場 | 21℃~24℃ | 40%~50% |
犬は体温調節が苦手な生き物です。適切な温度管理を心がけましょう。
一般的には上記の表の室温と湿度が適切ですが、犬種や被毛の長さによって適温は異なるため、愛犬に合わせた温度管理が必要です。
例えば、短頭種のボストンテリアやパグなどは特に暑さに弱く、暑いとゼーゼーと呼吸しにくそうな様子をみせます。
また、ダックスフンドやゴールデン・レトリーバーなど、体温を維持するアンダーコートを持つ犬種は寒さに強いのが特徴。
愛犬に合わせて室温を調節してあげましょう。
フードは成長に合わせて適切に与える
選ぶべきドッグフードは、愛犬のライフステージによって変化していきます。
生後2ヶ月目くらいまでは消化に良いふやかしたフードや、ウェットフードを与えます。
その後は発育の段階に合わせてタンパク質が多めに配合されているフードを選んだり、関節のサポート成分が含まれているものを選択するなど、愛犬の体に合ったものを食べさせてあげましょう。
また、子犬期は1日に3~4回に分けて食事を与えてください。
小さいときは消化器が未発達なため、消化しやすい分量に調節して与えましょう。
成長するに従って1回の食事量を増やし、食事回数を減らしていきましょう。
成犬期には1日1~2回の食事回数で十分ですが、一度に多く食べられない子や、消化が苦手な子もいるため愛犬の体質などに合わせ回数を増やしましょう。
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子犬のフード切り替えは徐々に行う
現在のフードの割合 | 新しいフードの割合 | |
1日目 | 90% | 10% |
2日目 | 80% | 20% |
︙ | ︙ | ︙ |
9日目 | 10% | 90% |
10日目 | 0 | 100% |
フードの切り替えは急に行なわず、10日を目安に少しずつ切り替えていきましょう。
犬の消化器は人間に比べて繊細なため、今まで食べていたものが急に変わると受け付けず、嘔吐してしまうことがあります。
上記の表を参考に、現在のフードに新しいフードを混ぜる形で徐々に切り替えてください。
途中で食べなくなったり、吐いてしまった場合は無理をせず、元のフードに戻すか、切り替えのスピードをより緩やかにすると良いでしょう。
また、慎重にフードの切り替えを進めても上手く行かない場合は、フードが合っていないのかもしれません。
犬も人間と同じ様に好きなものや苦手なものがあります。どうしても難しいときは、他のフードを試してみるのも良いでしょう。
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愛犬の関節に負担がかからない床材にする
出典:Amazon
愛犬が普段過ごす場所にはクッション性のあるフロアマットで対策してあげましょう。
多くの家庭で見られるフローリングは、犬にとって滑りやすい床材であることがほとんどです。
日々の生活の中で知らず知らずのうちに足腰に負担がかかっていたり、勢いよく走っているうちに転んでしまったりすることもあります。
こちらのマットは吸着力が強いため、愛犬が元気に走り回ってもズレません。
ジョイント式なのでスペースに合わせて自由に敷けるだけでなく、汚れた部分だけ外してサッと水洗いできます。
飲み物をこぼしてしまったときや、粗相してしまったときも安心です。
健康診断を受けることを検討する
愛犬の健康状態を把握しておくことはとても大切です。
犬は言葉を話せないため、体に不調があっても飼い主さんに伝えられないかもしれません。
体調が悪くても、飼い主さんの前では元気に振る舞い、体の不調を悟られないようにする子もいます。
犬も人と同じ様に歳をとるにつれて、病気やケガのリスクは高まっていくもの。
少しでも愛犬と長く過ごすためにも、年に1回、定期的に健康診断を受けて愛犬の体調を管理しておくことが必要です。
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予防接種は毎年受ける
犬には気をつけるべき病気や感染症がたくさんあります。安心して生活するためにも、予防接種は毎年受けましょう。
危険な病気や感染症として、狂犬病や犬フィラリア症、ジステンパー、パルボウイルスなどがあります。
狂犬病は発症すれば100%助からない恐ろしい病気。法律でも予防接種が義務付けられています。
また、フィラリアは蚊を媒介して心臓に住み着く寄生虫で、感染すると命に関わります。
同じ様に、ジステンパー、パルボウイルスも感染すると命に関わる危険な病気です。
狂犬病と混合ワクチン、フィラリア対策を併せて行うことで、これらの致命的な病気の危険性を大幅に減らせます。
定期的な予防接種で免疫を維持し、安心して過ごせる環境を整えましょう。
必要に 応じて去勢・避妊手術を検討する
去勢・避妊手術については意見が分かれますが、手術によって愛犬のストレスが減少し、お互いに暮らしやすくなることが多いようです。
去勢・避妊手術には性格が穏やかになってしつけがしやすくなったり、縄張り意識が弱まることでマーキングの回数が減るなど様々なメリットがあります。
前立腺肥大や子宮蓄膿症など、男の子や女の子特有の病気のリスクも下がるでしょう。
生後6ヶ月ほどの早期に去勢・避妊手術を行えば、特に効果が高く、愛犬のストレスも少なくて済みます。
愛犬の様子を見ながら、必要に応じて去勢・避妊手術を検討しましょう。
ペット保険の加入を検討する
犬の医療費は保険が効かないため、飼い主さんの全額自己負担です。
経済的な余裕があれば良いのですが、万が一に備えておきたいという人は、病気になったときのためにペット保険の加入を考えておきましょう。
ペット保険には年齢制限がある場合がほとんど。良い保険だと思っても年齢の関係で加入できない、といったこともあるのでなるべく早期から検討したほうが良いでしょう。
また、悪性腫瘍や糖尿病など、持病がある場合は加入を断られてしまうケースもあります。
通院・入院・手術で補償される内容が違ったり、予防が可能な病気には保険が適用されないなど、サービス内容は会社によって違うのでよく比較・検討することが大切です。
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犬を迎え入れられる場所
犬を迎え入れられる場所はペットショップやブリーダー、譲渡会などがあります。
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
ペットショップ
街中にもあり、ペットを一番身近に見られるのがペットショップです。
実際に見て自分の気に入った子を選べるので、希望に合った子を見つけやすいのがメリット。
ブリーダーからお迎えするよりも価格が高めのことが多いですが、お迎えするときに必要なペット用品を同じお店で揃えられるのが便利です。
ペット用品を安く購入できることもあるので、近所のペットショップを覗いてみるのもおすすめです。
ブリーダー
ブリーダーは犬を繁殖させて、ペットショップに卸したり、犬の品評会に出場させたりしています。
個人で直接ブリーダーからお迎えすることも可能で、色々な業者を仲介しない分、価格が低くなるケースが多くあります。
親や兄弟犬の様子がわかるため、成長後の姿や性格をイメージしやすいのが特徴で、優良ブリーダーと呼ばれるブリーダーは飼育環境もしっかりしているので、健康的な子犬を迎えることができます。
実際に犬舎まで見学に行ってみるのがおすすめです。
これからお迎えする犬が大切に育てられているか確認することもできます。
譲渡会や里親制度
犬をお迎えするには譲渡会や里親制度を利用する方法もあります。
譲渡会や里親制度は、前の飼い主が何らかの事情で手放した子や、迷子の犬、劣悪な環境からレスキューされた子など、様々な理由で保護された犬達を譲り受けられる制度です。
譲渡にかかる費用は保護団体によって違いはありますが、去勢・避妊手術、ワクチンなどの医療費のほか、輸送費や寄付金、運営費などです。
年齢が高かったり、しつけに時間がかかる場合もありますが、保護された犬でも良く懐いた例はたくさんあります。
行き先のない犬たちをお迎えできる制度なので、ペットショップへ行く前に検討してみても良いかもしれません。
また、育てるのが大変な子犬よりも、トイレトレーニングなどのしつけが終わり、落ち着いた成犬をお迎えしたいという場合にも向いています。
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この記事の執筆者・監修者
監修者情報
若林 奈津紀
編集部/WEBデザイナー/ペットケアアドバイザー/動物介護士
引っ越しが多かった幼少期に、多くの犬や猫がいる環境で育ったことで、種を問わず大の動物好きに。
テーマパークのふれあい施設や保護犬カフェに足を運ぶなど、動物福祉に関心があり、現在は2匹の保護犬と暮らしている。
nademo編集部では、大切な家族と一緒に過ごす時間を、少しでも長く楽しいものにできるようなお手伝いが出来たらと思っています。
nademo編集部
編集部
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。
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