JRと路面電車のターミナル、大塚駅のほど近くに保護猫施設「東京キャットガーディアン」はあります。
保護猫施設として長い歴史をもつ東京キャットガーディアンには東京近郊から、保護された猫が集まり心や身体のケアを受けたあと譲渡が行われています。
にゃんこたちが保護されケアを受け、譲渡に至る様子や施設の日常などについて聞いてきました。
担当執筆者
編集部ライター
一日のうちかなりの頻度で、動物の動画を見たり、近所で看板犬、看板猫のいるお店があるとすぐにマークして出かけています。
実家の近所にある大きめのドッグランで遊ぶたくさんの子を眺めるのも、至福のひとときです。
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目次
2008年から猫の保護・譲渡活動などを続ける東京キャットガーディアン
設立から15年、保護・譲渡活動団体としては老舗の東京キャットガーディアン。
野良猫の保護活動をしていた地元ボランティアの人たちとの縁が、立ち上げのきっかけになったそうです。
「ボランティアと言うと “違うわよ、趣味よ!”って、怒られてしまうんですけどね」と、理事長の山本葉子さんは笑います。
立ち上げ当初は保健所から、現在は個人からの保護が中心に
東京キャットガーディアンでは2008年の立ち上げ当初、保健所など公の機関から猫たちを保護してくることが中心だったといいます。
保護猫の数も、今よりずっと多かったそうです。
東京キャットガーディアンをはじめとする保護・譲渡活動団体の努力があり、こうした機関から保護される猫たちは現在、減少傾向にあります。
最近では、個人からの保護依頼のほうが多いそう。
「1頭でも多く猫を助けること」を基本に、東京キャットガーディアンの努力は続いています。
保護したにゃんこに適切なケアをし、元気になったらカフェへ
東京キャットガーディアンでは保護したにゃんこたちをまず、保護シェルターに収容。そこで適切なケアを施します。
病気があれば治療し、避妊・去勢手術を行います。
その後元気な状態になったらカフェデビューし、私たちも会えるように。
東京キャットガーディアンの保護猫カフェでは現在、約100頭ほどのにゃんこが出迎えてくれます。
カフェにいる子たちはみな美猫。心身ともに適切なケアを受けて、ふさわしい環境で愛情たっぷりに過ごせている証拠だと思います。
1日換算で2頭の猫を譲渡。譲渡した猫は累計9,000頭超えに
東京キャットガーディアンの保護猫たちは飛んだり跳ねたり、ときには仲良くけんかしたりと元気いっぱいに、のびのび過ごしています。
カフェデビューするとすぐ、譲渡先が決まる子も多いそう。
活動当初から累計で10,000頭近いにゃんこたちが新たな家族を見つけ、東京キャットガーディアンを卒業していったといいます。
保護猫は全員、大事な我が子。譲渡は慎重に行います
保護猫の譲渡にあたっては、基本的な条件をふまえたうえで「譲渡希望者の方々には面会して、総合的に判断します」とのこと。
にゃんこに対する愛情をもっていることは当たり前で「家族として迎え入れ、養える能力があるかどうか」が基準になるそう。
また譲渡に関して独身だからとか、一人暮らしだから、などといった属性は判断材料には入れないそうです。
しかし譲渡希望者のうち、もちろんすべての希望者に譲渡するわけではありません。
東京キャットガーディアン側でお断りすることもあれば話を聞いて、断念する希望者もあるそうです。
>>【東京キャットガーディアン】猫の里親についてはこちらから
保護猫を迎える以外にも、いろいろな支援の方法がある
家に保護猫を迎えたいけれど、今は難しいかなと考える読者の皆さんもいらっしゃるかと思います。
でも大丈夫、保護猫たちを支援できる方法はたくさんあります。
東京キャットガーディアンを通してできる支援をいくつか、ご紹介しましょう。
東京キャットガーディアンで働く、ボランティアする
東京キャットガーディアンでは随時、施設を支えるスタッフを募集しています。
保護猫のお世話をはじめ、動画撮影スタッフや医療スタッフなど業務は多様です。
にゃんこが大好きなその気持ち、東京キャットガーディアンで仕事になるかもしれません。
また、ボランティアという形で活動に加わるのもひとつの方法です。
給餌や掃除、洗濯、接客、ケア補助(体重測定、爪切り等)などが主な仕事。加えて事務作業や物資の移動、ショップ陳列などボランティアの仕事も多岐にわたります。
寄付をする
実際の活動が難しい場合は、寄付を検討してもいいかもしれません。
寄付の形はさまざま。クレジットカード、スマホなどから手軽にできる寄付もあり便利です。
ほか、フードやシーツ等の寄付、併設のリサイクルショップへのリサイクル品寄付など幅広く募集しています。
フォスターペアレントになる
東京キャットガーディアンには病気やケガ、高齢などを理由に譲渡が難しいにゃんこも暮らしています。
彼ら彼女らが生涯、安心して過ごせるようフォスターペアレントという養育親制度が設けられています。
この制度はフォスターペアレント募集中の猫たちから希望のにゃんこを選び、ひと月3,000円から支援ができるというもの。
特定の子のフォスターペアレントになると、日常生活の様子が定期的にメールで送られてきます。
>>【東京キャットガーディアン】フォスターペアレントについてはこちらから
保護猫カフェへ遊びに行く
カフェへ足を運び、猫たちと遊ぶのも大事な支援のひとつ。
にゃんこたちとふれあうことを通して、東京キャットガーディアンの活動や保護猫のことなどを知り、周囲に伝えたりすることも支援になります。
保護猫カフェの利用に料金は必要ありません。遊びに行ったとき可能な範囲で募金をしたり、併設のショップでお買い物ができるとなお良しです。
>>【東京キャットガーディアン】保護猫カフェについてはこちらから
動画の視聴
東京キャットガーディアンではyoutubeチャンネル「東京キャットガーディアンTV」で、定期的に動画を配信しています。
動画にはにゃんこを中心にスタッフ、ボランティアなども次々と出演。施設内の様子やにゃんこに関する情報等が配信され、数日毎に新しいものが加わります。
これらを視聴するのも立派な支援。動画に登場するにゃんこたちに癒される支援、いますぐ始められますよ。
異色の経歴をもつ理事長の山本葉子さん
東京キャットガーディアンの理事長を務める山本葉子さんは音楽学校を中退したあと、ブライダル事業を中心とした企業の経営者に。
現在も東京キャットガーディアンが入居するビルの1階で会社経営を続けながら、理事長として保護猫活動に従事するなど、忙しい日々を送っています。
子供のころは団地住まいで、動物を飼えなかった
幼少期は団地住まいで、動物を飼うことは夢のまた夢だったという山本さん。
飼い主のいない犬がまだ巷にあふれていた昭和の終わりごろ、山本さんも可愛がっていた野良犬がいたといいます。
「ある日、様子を見に行ったら子犬が産まれていて。クラスメイトと代わる代わる、ごはんをあげていました。
でもしばらくして目の前でトラックに乗せられて、親子ともども連れ去られてしまって」と。
30代以上の方には、こういう経験は珍しくないかもしれませんね。いくつになっても思い出すたび、切なくなる記憶です。
この頃の経験が反動になったのか、大人になった山本さんは一戸建てに住み、にゃんこ、わんこを飼いはじめ、一時はアライグマまで飼っていたそうです。
保護活動継続のために、さまざまな事業も展開
保護・譲渡活動には、やはり資金が要ります。
活動を続けるにあたり山本さんをはじめスタッフたちは一丸となり、資金繰りの方法を模索してきたそう。
現在ではグッズ通販「ShippoTV通販部」やペット可物件ポータルサイト「しっぽ不動産」の運営、猫つきマンションやシェアハウスの運営、ペット保険代理などの事業を展開しています。
「いろいろやってみたけれど、実際にうまくいくものは本当に少なくて。でも、保護猫の受け入れをやめるわけにはいきませんから」と山本さんは言います。
東京キャットガーディアンの新たな取り組み「猫つきカンパニー」
東京キャットガーディアンでは今、オフィス事業「猫つきカンパニー」をスタートさせようとしています。
猫つきカンパニーは文字通り、猫がいる職場。飼育環境があり、毎日お世話できる人がいる会社さんを、譲渡猫のずっとのおうちにしようという取り組みです。
条件は、「365日、にゃんこを移動させることなくお世話ができる」こと。
毎日のお世話には時間やコストがかかりますが「猫つきカンパニー」になれば企業の知名度が上がり、取引や採用のチャンスも得やすくなると東京キャットガーディアンでは考えています。
しかし会社ににゃんこがいるなんて、それ以上に最高の癒しでしょう。
ふさわしい職場で働く方は、ぜひ東京キャットガーディアンに連絡を!
東京キャットガーディアンの詳細
東京キャットガーディアン
東京都豊島区南大塚1-13-5 5階
- 目安予算
- -
- アクセス
- JR大塚駅より徒歩2分
- 営業時間
- 平日14:00~18:00,土日祝日13:00~18:00
おすすめポイント
たくさんの猫に会える
グッズが買える
保護猫情報に触れられる
その他店舗データ
お問い合わせ | 03-5951-1668 |
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予約可否 | 猫の譲渡を希望の場合、予約が必要 |
定休日 | 火曜日 ※祝日も火曜定休 |
支払い方法 | - |
席数 | - |
禁煙・喫煙 | - |
駐車場 | 近くに有料駐車場あり |
施設の詳細
公式サイト※本記事は2023年3月時点の情報です。掲載情報は現状と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルスをはじめとした感染症などの拡大防止のため、掲載情報に変更が生じることがあります。最新の情報は直接、お店へお問い合わせください。
※お店を訪問される際はマスク着用と手洗い、手指の消毒などを心がけ、感染拡大防止にご配慮いただきますようお願いします。
この記事の執筆者
執筆者情報
SATOKO KAWASAKI
編集部ライター
一日のうちかなりの頻度で、動物の動画を見たり、近所で看板犬、看板猫のいるお店があるとすぐにマークして出かけています。
実家の近所にある大きめのドッグランで遊ぶたくさんの子を眺めるのも、至福のひとときです。
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