猫が欲しいと思ったら飼ったあとのことも想像しますが、現実には楽しいことばかりでもありません。
辛いと思ってしまうことや、飼ってしまったことを後悔するようなことだってあります。
猫を飼ってしまったあとから後悔しないように、注意すべき点をご紹介します。
この記事の結論
- 抜け毛や爪とぎによる傷、思っていた以上にスキンシップさせてくれないこともある
- 猫を飼って後悔しないためには、まず猫の特性や習性を知ることが重要
- 猫は基本的にしつけが難しく、犬のようなトレーニングができないことを覚えておく
- 家や家具を傷つけてほしくない、大切な物が多いという人は適切な環境構築が必要
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猫を飼って後悔することがある?
近年では愛犬家よりも愛猫家の方が増えてきているデータもあるように、猫との暮らしが広く人気になっています。
SNSなどで猫との暮らしを見ていると、それだけで「私も飼いたい!」「猫と一緒に暮らしてみたい!」と思うことがあるのではないでしょうか。
もちろん、猫との暮らしは良いことがたくさんあり、楽しく癒やされるものです。
しかしそれと同時に、ひとつは後悔するような出来事が出てくるかもしれません。
誰もが必ずひとつは後悔することがある、というわけではありませんが、全く後悔しない人ばかりかと言えば、そうでもないのが現実です。
猫を飼ったときに後悔・失敗したと感じたこと
猫との生活は楽しいものですが、良いことばかりではないのが現実。
楽しいことの方が多いものではありますが、中には「つらい…」と感じてしまうことがあるものです。
迎え入れてから後悔しないための、大事なチェック項目をまとめました。
- 抜け毛が多い
- トイレが臭う
- 爪とぎで家や家具が痛む
- 旅行に行きづらい
- 鳴き声がうるさい
- 部屋が狭くなる
- 吐いてしまうことがある
- 猫アレルギーを発症してしまう可能性
- スキンシップさせてくれない
- 真夜中に大運動会が始まる
- 病気治療が大変
- お金がかかる
- ペットロスがある
編集部や猫を飼ったことのある人の体験談から、猫を飼って大変だと感じたことをひとつずつ詳しくご紹介します。
抜け毛が多い
猫のキレイな毛並みは、モフモフしたくなるような魅力を秘めていますよね。ですがこの毛も、毎日のように抜けます。
特に換毛期となってくれば、大量の抜け毛が発生してしまうので、半端じゃない量の抜け毛が出てきます。
そこら中に抜け毛が落ちているだけでなく、ラグマットや服にもたくさんついてしまいます。
粘着ローラーなどを使って頑張って掃除しても、それが追いつかないほどの抜け毛です。
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トイレが臭う
猫だけではなくペットを飼う上で避けては通れないところですが、トイレ問題は重要なところです。
可愛らしいその見た目からは想像もできない、独特なニオイをすることもあります。しつけを完璧にしていたとしても、トイレ砂からはみ出してしまうこともあるほど。
ペットシーツやトイレ砂は、しっかりと消臭効果があるものを選ぶようにしなければいけません。
肉球にトイレ砂を挟んで歩き回ってしまうこともあるので、どれだけキレイにしていても部屋のどこかから臭ってくることだってあるんです…。
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爪とぎで家や家具が痛む
猫といえば爪とぎが大好きな動物なので、爪とぎしたくなるような家具はボロボロになってしまうものだと思っておいた方がいいぐらいです。
家中の様々な場所・家具が爪とぎグッズとして使われてしまうので、大事にしている家具やモノはしっかりと隠しておく必要があります。
思い出があるようなモノを、爪とぎでボロボロにされてしまっては悲しいですよね。
どこで爪とぎをすべきなのか教えてあげることが大事ですし、爪とぎの傷を防止するシートなどを使うというのもおすすめです。
旅行に行きづらい
「猫を飼ってしまうと旅行に行きづらくなる」というのは、猫を飼おうと思っている人なら誰もが気にするところ。
短時間であればまだしも、数泊してしまう長期の不在に関しては、必ず預けるようにしなければいけません。
ペットフードやお水を多めに用意していたとしても、長期の旅行には行けないでしょう。
猫によっては大きなストレスを感じることもありますが、ペットシッターさんやペットホテルに預けることも考えなければいけませんね。
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鳴き声がうるさい
猫は鳴く動物なので、鳴き声があるということも理解しておきましょう。
特に女の子の猫だと発情期には大声で鳴き続けてしまうこともあるので、避妊・去勢なども大事なことです。
また、家を留守にしてしまったときには、寂しさから鳴いてしまうこともあります。夜中であろうと、鳴くときは鳴くんです。
部屋が狭くなる
広い部屋に住んでいる人なら気にならないかもしれませんが、間取りによっては気になる部屋の狭さ。
ケージ・キャットタワー・トイレなど、猫を飼うと色々なグッズが必要になり、部屋のスペースが埋まっていくことになります。
猫を飼った経験がない人だと「想像以上のスペースが必要になった」ということも多いです。
その他にも猫用グッズやフード、お菓子などのスペースが必要になります。
吐いてしまうことがある
初めて猫を飼った人が驚くことのひとつでもありますが、突然吐いてしまうことがあるということ。
猫は毛づくろいをする動物なので、自分の毛を飲み込んでしまうことがあります。これが胃の中で毛玉になって溜まってしまいますが、この毛玉は自然に消化することができません。その結果、毛玉を吐いてしまうのです。
最初は病気なのではないか、と疑ってしまうこともあるでしょう。吐いた後に元気であれば問題はないと考えても良いですが、ぐったりとしているようであれば早めに病院を受診しましょう。
スキンシップさせてくれない
犬は呼んだら来てくれる動物ですが、猫はマイペースな動物です。飼い主がスキンシップしたくても、猫がしたくないときはできません。
無理矢理に構ってばかりいると、マイペースな猫としては少しずつストレスが溜まってしまうものです。
猫から来てくれるようなときにだけ、スキンシップできるものだと思っておかなければいけません。
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真夜中に大運動会が始まる
人間が寝ている時間帯でも、猫は活発に活動してしまうことがあります。
夜行性ではないのですが、薄明薄暮性動物(はくめいはくぼせい)といって明け方や日没直後などに活動が多くなってくる動物なんです。
真夜中は静かであったとしても、まだ目が覚める前から大運動会が始まってしまった…なんてことも。
日常での散歩は必要ありませんが、遊んであげられる時間帯にしっかり遊んであげる、ということが必要です。
病気治療が大変
健康なうちはかからない、と思っていてもワクチン接種が必要。健康的な生活を続けていても、病気になってしまう可能性は十分にあります。
病気になってしまった場合にかかる治療費はかなり高額で、想像以上の出費が出てくることも。
病気の内容や治療内容によっては、これが長期間に渡り、時間的な辛さが出てくることもあります。
猫用サプリ「シニア猫の健康維持に」獣医師がおススメ【毎日一緒 DHA&EPA】アレルギーを発症してしまう可能性
事前にアレルギー検査で陰性だったとしても、飼っていくうちに猫アレルギーを発症してしまうことがあります。
アレルギーは蓄積されていくものなので、始めのうちは大丈夫でも突然アレルギーになることだってあります。
猫アレルギーによって重症になる人もいるため、命に関わるようであれば手放す必要もあるでしょう。
ただ、途中でアレルギーを発症してしまったとしても、軽い症状であれば様々な予防策で共存することが出来ます。
症状の軽さや重さは人によって異なるため、医師と相談しながら一緒に生きていく覚悟を決める必要もあります。
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お金がかかる
ここまでご紹介してきたもの以外にも、猫を飼うとお金がかかるようなことはたくさんあります。
「ペットフード、ケージ、トイレ、グッズ、病院、ワクチン」など、人間と同じように生きていくだけでお金がかかります。
猫の平均寿命は、ペットフード協会の「令和4年 全国犬猫飼育実態調査」データによると15.62歳。生涯で必要な経費としては、約123万円とされています。
最低でも100万円以上のお金がかかることは事前に覚えておきましょう。
ペットロスがある
絶対に避けられないのがペットとのお別れ。今ではペットロスと言われ、広く知られるようになりました。
長く可愛がってきたからこそ辛いペットロスは、いつか訪れてしまうことです。
ペットロスで体調を崩してしまう人もいるほどなので、覚悟を持って一緒に生きていく必要があります。
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猫を飼って後悔しないための準備
せっかくお気に入りの猫をお迎えしたのに、後悔してしまったと思うことは残念ですよね。
後悔しないようにできる準備や、チェック項目をまとめました。
お互いにストレスを感じないスペースを確保する
猫がストレスを感じないような環境であることだけではなく、飼い主がストレスを感じないようにするということも大事です。
子猫から迎え入れると、成長と共に体は大きくなっていくもの。その成長に合わせて、ケージやトイレを変えていくことも必要になってきます。
ただそれだけではなく、可愛いからこそ猫の気持ちを優先したいところですが、飼い主がストレスをためてしまうのも危険です。
お互いにストレスを感じないよう、できる限りのスペースを確保してから迎え入れましょう。
飼うために必要な予算を確保する
先ほどもご紹介したように、猫を飼うと一生涯で約123万円ほどがかかってきます。現在では200万円を超えることもある、といわれているほど。
平均寿命は約15歳なので、1ヶ月あたりで約7,000円ほどの出費があります。
この出費が約15年間、続いていくわけなので予算はしっかり確保しておきましょう。
病気にかかってしまったようなときには、ここからさらに出費が発生します。
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必要なグッズを用意しておく
出典:Amazon
猫が住むためのケージはもちろんのこと、トイレ砂やペットシーツ、消臭グッズなども必要になってきます。
家を留守にすることが多い人などは、自動でペットフードを出してくれる機械や、トイレを掃除してくれる機械なども検討しましょう。
お迎えしてから最初の頃は必要最低限のものでOK。必要に応じて、徐々に増やしていくというケースが一般的です。
猫アレルギーのチェックをしておく
猫を飼ってからしかわからないアレルギーというものもあり、必ずしも事前検査が重要だとは限りません。
ですが、可能ならば事前にアレルギーチェックをしておく、というのが大事なポイント。
アレルギーは一定の許容量を超えたときに発症する、といわれています。猫を飼っていく中で発症してしまうアレルギーは仕方がありません。
できる範囲でそのリスクを回避することも大事ですよね。
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留守にしてしまうときの代案を考えておく
家に猫がいれば、すぐに家に帰りたくなってしまうもの。人によっては、留守にする時間なんてほとんどない!という人もいるでしょう。
ですが、どうしても家をあけなければいけないようなときも来るかもしれません。
そんなときに猫をどうするのか。近くに預けられるペットホテルはあるか、ペットシッターさんに預けられるか、友人や家族にお願いできるか、といったところもチェックしておきましょう。
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運動ができる環境を整えておく
犬とは違って猫は散歩の必要がありません。特に猫の場合、外に慣れていないとストレスを感じてしまうことが多いです。
しかし、全く動かないかといえばそうでもありません。薄明薄暮性という特性を考えると、明け方や夕方には大運動会を始める可能性は十分に考えられるでしょう。
この大運動会を、「危ないから」「うるさいから」といってケージに閉じ込めてしまうようだと、愛猫にとってストレスになります。
全く運動ができない状態では、肥満気味になりますし、ストレスが溜まって病気がちになる可能性もあるのです。
室内飼いの場合にはしっかり遊んであげ、キャットタワーなどを設置して運動不足を解消できるような環境にしておきましょう。
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ペット保険を考えておく
猫が怪我をしてしまったとき、病気になってしまったときなどに、治療費の一部を補填してくれるのがペット保険。
毎月支払っている健康保険はペットにないので、治療費は全額が飼い主負担になります。
猫の治療費は高額になることも多く、その負担がとても大きなものになることだってあります。
突然の高額出費は人生設計にも影響が出てしまうので、必要に応じてペット保険も検討しましょう。
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猫を飼うのに向かない人の特徴
次のような人は猫を飼うのに向いていないかもしれない、と判断しましょう。
ただし、対策次第では飼うことも十分検討できます。対策を含めて検討してみてください。
思い通りに動いて欲しいと思う人
猫は犬のようにしっかりしつけをすれば思い通りに動いてくれる、というものではありません。
飼い主さんがして欲しくないことでも、猫はしてしまうことがあります。飼い主さんにとって嫌なことでも、猫にとっては普通のことだからです。
やって欲しくないことは、それを防止するような飼い主側の工夫が必要になります。
例えば仕事や家事の邪魔をしてくるとき。可愛らしい一面であるのと同時に、忙しいときにはイライラしてしまうこともあるでしょう。
そんなときは一時的にケージに入ってもらったり、別の部屋で過ごしてもらうなど、飼い主さんと物理的に距離を取るのが適切です。
絶対に家や家具を傷つけて欲しくない人
猫は爪とぎをする動物なので、絶対に家や壁、家具などを傷つけて欲しくない人には向きません。
高所に登ることも多いので、低い家具だけではなくライトなどの高いところまで気をつける必要があります。
爪とぎの場所を適切に教えて、「ここでなら爪とぎができるよ」と教えてあげることは可能です。
ただ、完璧にやりきることはできません。実際に、筆者の自宅でも爪とぎ防止カバーをつけたり、傷がつきにくいソファに買い替えたりと、さまざまな対策を行いました。
こうした対策はできますが、完璧にするのは難しいでしょう。どうしてもして欲しくない人は、飼うかどうかを再検討するのがおすすめです。
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面倒くさがりの人
猫が健康に過ぎすためには、毎日のお世話がとても大切です。
猫のお世話は「トイレの猫砂を替える、食事を用意する、爪切りや歯磨きなど体のケアをする」など様々。
毎日のお世話ができていないと猫も懐いてくれないので、面倒くさがりの人には向いていないでしょう。
重度の猫アレルギーがある人
猫アレルギーによって喘息や湿疹が悪化してしまうとわかっている人は、猫を飼うのに向いていません。
自分だけではなく、同居している家族なども同じように気をつける必要があります。
事前の検査は大事ですが、検査で陰性だったとしても、一緒に住むようになってから発症するケースも十分にあり得ます。
筆者も事前検査では陰性でしたが、子猫を迎えてから3日目には鼻水や鼻詰まりの症状が出てきました。
猫アレルギーは治るものではありませんが、耳鼻咽喉科などでもらえる薬では対症療法が可能なので、ぜひ相談してみてください。
家を留守にすることが多い人
多少、家をあける程度であれば問題ないことも多いのですが、長期間の不在が多い人は向いていません。旅行に頻繁に行く人や、出張が多い人などがこれに該当します。
ペットホテルやペットシッターさんも利用できると思いますが、慣れない人との触れ合いは猫にとってストレスです。
元々、成猫の場合には1日~2日程度ならひとりでも生活することができます。そのため短期間であれば、自宅でごはんや水が切れないように注意し、家を空けることも可能です。
ただ、子猫や老猫はNGですし、成猫でも2日を超えて留守にするのは危険です。
ペットホテルが苦手な猫は多いので、自宅で自由に過ごせるようにしておき、1日おきにペットシッターさんを利用するといった方法がおすすめです。
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精神的・経済的な余裕がない人
猫の平均寿命は15歳ほどですが、猫によっては20歳まで生きてくれることもあります。経済的な余裕はもちろん、猫のお世話は必須なので精神的な余裕も大事。
また老猫になったとき、介護も必要となることがあります。トイレの介助やご飯に関しても時間と労力を使うことになります。
20年後の自分がどうなっているかなど想像もつかないでしょうが、愛猫と一緒に暮らしていることだけは想像し、手放すことがないよう準備をしておきましょう。
どうなったとしてもお別れまでしっかり面倒を見る、という余裕を持って飼うようにしましょう。
猫をお迎えしても後悔しない生活を
愛猫との生活はとても楽しく、人生を豊かにしてくれるものです。猫がいない生活と、猫がいる生活では全く違った景色が見えるようになります。
ですが猫の命を預かる以上、飼うと決めたなら最期まで責任持って飼いましょう。
大変なこともあれば嬉しいこともたくさんあるのが猫との生活。飼い主より先に亡くなることのほうが多いので、最期まで一緒にいてあげられるように覚悟を持っておきましょう。
この記事の執筆者
nademo編集部
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