こんにちは。nademo編集部のエリーです。
みなさんは、愛するワンコに毎日どんなごはんをあげていますか?
ドライフードやウェットフードなど、いつものごはんも良いけれど、愛犬にもっとおいしくて健康的なごはんを食べてもらいたい……。
そんな想いを抱いたnademo編集部では、現在オリジナルの「フレッシュペットフード」を開発中です!
保存料や添加物が少なく、人間もおいしく食べられる新鮮な食材をふんだんに使ったフレッシュペットフード。
開発に至ったきっかけやこだわりのポイントをnademo編集部の白神、吉野、そしてオンライン参加となる一般社団法人愛玩動物健康管理協会 代表理事・望月紗貴さんに突撃インタビューしてみました!
担当執筆者
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目次
今回話をしてくれた人
フレッシュペットフード開発のきっかけ
――そもそも、なぜフレッシュペットフードを開発しようと思ったんですか?
吉野:「愛犬にもっとおいしいものを食べさせてあげたい!!」と思ったことが開発のきっかけです。
僕の愛犬リリ(ミニチュア・シュナウザー)は食べムラがなくなんでも食べてくれるので、だいたいいつも同じごはんをあげていたんです。でもふと「人間だったら毎日同じメニューって飽きるよなー。リリは今のままでいいのかな?」と思い、試しにささみやいちごをあげてみたら、すごく喜んで食べてくれて。
もっといろいろなものを食べさせてあげたいなって考えたときに、フレッシュペットフードなら種類も多くて新鮮だし、栄養価も高い。
これならリリも喜ぶかも! そう考えたのがそもそもの始まりです。
白神:なんでも食べる子の場合、多くがドライフードを与えられがちなんです。ただドライフードは物によっては何が入っているか成分的にわからない場合もあります。見た目的にも「餌」っていう印象に近いですし。
犬にも、もっと安全で人間に近い「食事」をさせたいなと思ったんです。
――確かにワンコにとってごはんは最大の楽しみでもありますしね。お二人が考えるフレッシュペットフードの魅力とはなんですか?
吉野:まず、ドライフードなどと比べて、犬の食いつきが違います。おいしそうにあっという間に食べ尽くしちゃう。
人間と違って犬って日常での楽しみが少ないんです。人間は遊びに行ったり映画を観たりできるけど、犬の楽しみはお散歩や食事ぐらい。エリーさんの言う通り、特に食事は犬にとってメインイベントだと思うんです。
吉野:だからこそ、おいしいフレッシュペットフードでその楽しみをより豊かな時間にしてあげたいんです。それに従来のドッグフードより、フレッシュペットフードなどの手作りごはんを食べている犬の方が平均寿命が長いというデータもあるんですよ。
より安全でおいしいフレッシュペットフードを作りたい!
――nademo編集部でのペットフード開発は初めてになりますが、なぜ自分たちで作ろうと思ったんですか?
吉野:自分たちが一番納得したものを作りたかったからです。他社さんのフレッシュペットフードももちろん良いのですが、自分たちが作れば材料もすべてわかります。
犬を自分の子どものように感じている人もたくさんいますし、そういう方々にとって食品の安全性はとても大切なもの。ですので商品が完成したらサイト内で製造過程を見せたりするなど、安心安全の訴求にもこだわっていきたいと考えています。
白神:実は日本ってペット業界において後進国なんです。日本は人間が食べるものに対する意識は高いですが、ペットに関しては低いのが現状です。ですが、ヨーロッパではペット用のごはんへの意識も高く、日本との違いや差は大きなものがあります。
実際、愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)が施行されたのは、2009年6月1日から。それまでは、ペットフードの安全に関する法律はなかったんです。
白神:自分たちがフレッシュペットフードを開発することで、少しでも、日本がペットフードへの意識を高めるきっかけになればと思っています。
――ペットフードの安全性にも目を向けてほしいという考えがあるんですね。(いつの間にかワンちゃんが……!)
白神:たとえば人間の場合、スーパーに買い物に行けば「鶏もも肉」「豚バラ」など表記がされてますよね。でもペットフードの場合は「肉」や「肉副産物」のような書き方をされているものもあって、なんの肉なのか、どこの部位なのかがわからないんです。また、「鶏肉」と書かれていたとしても、ささみだったらヘルシーですが、もも肉皮付きだったら脂質が高い分、カロリーも変わってくる。
今回のフレッシュペットフードでは、そういったところも透明化してお届けしたいと思っています。
犬や飼い主のことを第一に考える姿勢に共感した
――今回、共同開発者である一般社団法人愛玩動物健康管理協会 代表理事の望月さんにもオンラインで参加いただいています。早速お話を聞いてみたいのですが、nademo編集部から開発の相談をされた際、望月さんはどのようなお気持ちでしたか?
望月:原価を問わず「良い商品を作りたい」というお二人の気持ちがご相談時から強く感じられ、素晴らしいお話だと感銘を受けました。
望月:実は、当協会では全てのメーカー様のご依頼を受けているわけではないんです。nademo様には「原価よりも、犬や飼い主のことを第一に考えている姿勢」に純粋に共感できることが多く、お受けさせていただきました。
白神:もともと望月さんにはnademo記事の監修をしてもらっていました。
犬や猫の栄養学を長年勉強されていて、ペットフード開発にも携わっている方なので今回の事業にもピッタリだなと。ご自身も犬と猫を飼っていて、大型犬に毎日ごはんを手作りしているそうなので「この方と一緒にできれば良いものが作れるんじゃないか」と思いました。
nademoオリジナルフレッシュペットフードへのこだわり
――実際の開発はどのように進めているのでしょうか?(吉野さんも当然のように抱っこしはじめた……)
白神:ペットフードの要望や悩みについて飼い主さんにアンケートを取るところからはじめ、それらを参考にしつつ、また食材選定や栄養価については専門性が高いので望月さんと意見を交わしながら、開発を進めています。
白神:ただメニューについては、はじめから3種類を作ることは決めていました。
▼一般的に犬からの食いつきがいい「鶏」ベース
「鶏」ベースレシピ
鶏ささみ(加熱)、かぼちゃ(加熱)、人参(生、皮付き)、なす(加熱)、オクラ(冷凍、生)、亜麻仁油、ナチュラルチーズ
▼食いつきが悪い子も痩せていかないようにカロリーを高めにした「豚」ベース
「豚」ベースレシピ
豚(加熱)、人参(生、皮付き)、アスパラガス(冷凍)、キャベツ(生)、チンゲンサイ(加熱)、魚油(イワシ、サンマなど)、昆布(粉末原料)
▼鶏や豚へのアレルギー対策として用意した「魚」ベース
「魚」ベースレシピ
冷凍マグロ(加熱)、トマト(加熱)、人参(生、皮付き)、エリンギ(加熱)、キャベツ、ほうれん草、煮干し・いりこ粉末(無添加)
この3つです。
何でも食べてくれる子もいれば、好みが分かれる子もいる。やっぱり味のバリエーションって人間と一緒で大事ですよね。
吉野:フレッシュペットフードの中には様々な種類の食材を使用しているものも多く、それもメリットではあるのですが、種類が増えることでアレルギーリスクが増える可能性もあるんです。
そこでnademoでは食材を絞ることでアレルギーに配慮しつつ、栄養価的にも問題がない製品作りを目指しています
野菜を多く取り入れることで、最大限栄養素を補給できるように
――フレッシュペットフードはどんな工程で製造されているんですか?(ワンちゃんがどんどん増える……)
白神:自宅などで手作りごはんを作る工程と大きくは変わりません。使う食材は人間と同じで、愛犬が食べやすいように食材を小さく切って細かくしています。
1レシピにつき6~7種類の食材を使用しつつ、後からサプリでビタミンとミネラルを補っています。
望月:栄養成分であったとしても添加は最小限に抑えたいので、野菜を多く取り入れて食材から最大限栄養素を補給できるよう工夫していますし、生で使用できる食材は生食を取り入れたりもしています。
望月:また、犬の腸のことも考え、免疫力維持に役立つ成分が含まれる食材を多く取り入れています。腸には免疫細胞の半数以上が集中しているので、「免疫力サポートに役立つ成分」と「消化のしやすさ」を考慮して原材料や配合量を考えました。
白神:人間はいろいろな食材を食べられるけど、犬は食べられない食材が多いんです。たとえば玉ねぎには疲労回復や血行を良くしてくれる効果があると言われていますが、犬は食べられません。チョコレートには抗酸化作用があると言われていますが、こちらも犬は食べられないもの。
白神:今は愛犬の食事を自宅で手作りする人も増えていますが、使う食材が変わる度に、犬にとって必要な栄養素を考えなきゃいけません。実は、手作りするのは専門家でないとかなり大変ですし、専門家でも大変なことなんです。
実際に犬に食べてもらう「嗜好性テスト」を実施。栄養も味も妥協なし!
――人間と犬では味覚が異なると思いますが、味の良し悪しについてはどのように検証されているんですか?
吉野:実際に犬に食べてもらい、その食いつきを見る「嗜好性テスト」をしています。
犬にも味の好みがあるので、すべての子においしいと感じてもらうのは難しいのですが、それでも栄養バランスと味の両方を妥協せず、テストや研究を重ねています。
望月:どんなに良いフレッシュペットフードでも犬が食べてくれないと意味がありません。
そのため青くささを減らして犬が好みやすい肉や魚、味覚細胞が反応しやすい野菜などの「甘味・旨み」に焦点をあてて設計をしています。実際に協会内の従業員全員で食べたりしながら、味の調整もしていますよ。
――ちなみに、本日はサンプルをお持ちいただいたと聞いたのですが?
吉野:はい、これがサンプルになります。今開発しているフレッシュペットフードは、冷蔵庫内の氷のようなキューブ型での提供を予定しています。
飼い主の方にアンケートを取った中で「パウチ型だと取り出しが面倒」「パウチの上のほうに余りが出てもったいない」という声が多数ありました。
キューブ型なら取り出しやすいですし、ドライフードのトッピングとして載せるようなアレンジも簡単です。コスト的な面からフレッシュペットフードをトッピング使いする人も多いので、そんな風にペットフードの選択肢を広げていただきたいです。
フレッシュペットフードの開発を通じて、叶えたい想い
――今の完成状況は何パーセントぐらいですか?
吉野:今は全体の30%ぐらいです。工場によって味が微妙に変化するので、候補の各工場で試作品を作ってもらい嗜好性テストを繰り返しています。
白神:動物の場合は調味料が使えないですし、食材と作り方だけで味は変わりますから。
吉野:目標としては来年の春〜夏の時期にかけて出せたらいいなと考えています。ちょうど新生活の時期でもあるので、そのタイミングで飼い主さんが新しいフレッシュペットフードに出会えたらなと。
――フレッシュペットフードの開発を通して、今後実現したいこととはなんですか?(か、かわいい……)
白神:現状だとドライフードを選んでいる方が多いので、フレッシュペットフードという選択肢があることをまずは広めたいですね。少しずつ知名度が上がってはいるんですが、ドライフードに比べたらまだまだなので。
もっとフレッシュペットフードの良さを飼い主さんに知ってもらって、業界全体でクオリティを上げていけたらと考えています。
吉野:今後、飼い主さんのペットフードへの意識が上がったとき、ドライフードや手作りフードだけじゃなくて、フレッシュペットフードもあることを知ってほしいですね。もちろんドライフードの方が安くて日持ちするなどのメリットもあるので、併用して使っていただけたらと思います。
実際のフレッシュペットフードのお味は?
nademo編集部のこだわりが詰まったフレッシュペットフード。実際、どんな味なのか気になりますよね。
そこで、人間が食べてもおいしいのか、開発中の豚ベースと鶏ベースのフレッシュペットフードをそれぞれ試食させてもらいました!
初めて食べるペットフードの味にドキドキでしたが……本当においしい!
調味料を使用していないがゆえに、お肉と野菜の優しい風味が存分に楽しめます。
野菜のシャキシャキした食感も楽しく、フレンチの前菜に出てきても納得してしまいそうです。
ワンコたちからの評価は?
しかし、人間にとっておいしいものがワンコにとってもおいしいとは限りません。
今回、たまたま集った(?)nademo編集部のワンコたちにも試食してもらいました。
お皿に出しただけでこの反応。争奪戦が予想されます。人間の鼻からするとそこま匂いをを感じないのですが、ワンコたちはおいしい匂いを敏感に感じ取っているようです。
みんなが平等に食べられるように取り分けたところ、今にも飛びかからんばかりのご様子。リードがなかったら秒殺でしたね。
飼い主たちが「よし!」と許可するなり、一斉にお皿に飛びつきました。まさに圧倒的な食いつき。中身がなくなってもお皿をペロペロしつづける子がいるほどでした。
かなりおいしかったのか、お代わりを求めてワンコたちがしばらく編集部員を見つめていました。
この反応からも本当においしいフレッシュペットフードであることが伝わったのではないでしょうか!
フレッシュペットフードの販売をお楽しみに!
愛犬家にとって、大事なワンコが一日でも長く健康でいてくれることは本当に切実な望みですよね。
今回の取材を通して、nademo編集部では愛犬の健康と日常の楽しみを最大限に考えて、フレッシュペットフード開発を進めていることがわかりました。
今後も改良を重ねていくとのことなので、読者のみなさまも楽しみに待っていただけると嬉しいです。
nademoの記事では定期的にフレッシュペットフードの開発状況をお知らせします。ぜひチェックしてみてください!
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