愛犬がご飯を食べてくれないととても不安な気持ちになりますよね。
食欲は健康の指標でもあるため食べない期間が続くと、病気なのでは?と考えてしまうことも。
特に子犬は成長期なので食べざかりであり、しっかり食べてくれないと健康的な体を作ることもできません。
子犬をお迎えした方、子犬に与えるご飯でお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。
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子犬がご飯を食べない原因
まだ体や心が未発達な子犬は、さまざまな理由でご飯を食べなくなってしまいます。
単純にドッグフードが合わないケースや、1回あたりの食事量が多いといったものから、ストレスや不安などの内面問題であることも考えられます。
いずれにしても基礎体力が成犬よりも少ない分、食欲がないと不安になりますよね。
何が原因なのかを簡単に特定することは難しく、いくつかの原因を消去法的に減らしていき、原因を特定していくことになります。
ここでは子犬がご飯を食べない原因について解説していきます。
ドッグフードが食べづらい・合わない
子犬がご飯を食べないのはドッグフードが食べづらかったり、好みが合わないからかもしれません。
フードの粒が大きかったり、硬すぎたりすると子犬の口ではうまく噛むことができずに食べづらさを感じてしまいます。
また、犬は匂いや質感、味などで美味しさを判断しています。
食が進まないときは、匂いが弱く食欲が十分に刺激されなかったり、好みの味ではない可能性も考えられるでしょう。
1回の食事量が多い
消化器が未発達な子犬の頃は、一度に食べられるご飯の量が少ないため、食事量が多いと消化に時間がかかることがあります。
なかなか消化されないことで空腹を感じにくく、ご飯を食べてくれないのかもしれません。
体が成長するまでは子犬が消化しやすいように量を調整してご飯を与えましょう。
また、子犬の食欲のピークは生後4~5ヶ月ほどで、それ以降は徐々に落ち着いていきます。
そのため、ある程度成長すると以前ほど食べなくなったと感じることもあるでしょう。
おやつを与えすぎている
ご飯を食べられないのは、もしかしたらおやつを食べすぎているからかもしれません。
子犬が可愛いからといっておやつの与え過ぎは禁物。ご飯の前にお腹が満腹になってしまいます。
おやつはしつけや愛犬とのコミュニケーションツールとして便利ですが栄養的には必要のないものです。
食事に影響しない時間を見計らって上手に与えるようにしましょう。
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不安やストレスを抱えている
- 引っ越しをした
- 長時間、留守番をさせることが多い
- 飼い主さんとのコミュニケーション不足
- 散歩の時間が足りていない
- 室内が暑すぎる、寒すぎる など
子犬はストレスを感じやすい生き物です。上記の様に不安やストレスを抱えていないか確認してあげましょう。
子犬のときは特に精神的な影響から食欲が低下してしまうことがあります。
愛犬の様子をよく観察して、お迎えする前に与えていたフードと同じものを与えたり、子犬のペースに合わせてコミュニケーションをとるなど、安心できる環境を整えてあげることが大切です。
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運動量が少なくお腹が空いていない
犬も人間と同じ様に、あまり運動していないとお腹が空かないことがあります。可能な範囲で散歩や遊びで体を動かしてあげましょう。
子犬の場合ワクチン接種が完了しておらず、散歩に出かけられないこともあるかもしれません。
そんなときは、ケージやクレートの中でおもちゃを使って遊んであげたり、室内で首輪やリードを着けて散歩の予行練習をするなど工夫して運動欲求を解消してあげましょう。
ヒートで食欲が落ちている
女の子の場合、ヒート(生理)で食欲が落ちてしまうことがあります。
ヒートは生後6~12ヶ月頃から始まると言われており、その後は年に1~2回のペースで起こります。
愛犬の元気がなくなったり、食欲が低下したら体の調子に注意してあげたほうが良いかもしれません。
香りの強いフードにしたり、スープにするなど、食べやすい様にアレンジしてあげましょう。
ケガや病気で食欲がない
ケガや病気でご飯が食べられない場合もあります。
ぐったりしていたり、調子が悪そうにしていたら体調不良を疑ったほうが良いでしょう。
便の様子を確認してあげることも大切です。子犬は消化器官が未発達なため、お腹がゆるくなりがちです。
嘔吐や下痢などの症状が見られる場合は、早めに動物病院に相談しましょう。
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子犬がご飯を食べないときの対処法
子犬がご飯を食べない原因について解説してきましたが、ここからは子犬にご飯を食べてもらうための対処法について具体的に説明していきます。
とり入れやすいものから試してみてくださいね。
フードを見直す
まずは愛犬のフードを見直しましょう。単純に味が好みではなくて食が進まないのかもしれません。
ドッグフードにはチキンやビーフ、フィッシュなど様々な種類があります。
お試しパックなど少量のものもあるので、味の好みを把握しておきましょう。
また、ドッグフードの鮮度も重要です。ドッグフードは開封してからどんどん鮮度が落ちていきます。開封して時間がたったフードは味も栄養も劣化するため、犬もあまり食べたがりません。
少量ずつ小分けにされているフードを選ぶか、自分で小分けにして冷凍するなど、新鮮さにも気を配りましょう。
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ご飯の与え方を工夫する
食べづらさが原因で食欲がないこともあります。
フードの硬さや大きさ、食感などに一手間かけることで対策できるでしょう。
犬は嗅覚に優れているため、香りを強めてあげるのも効果的です。
ご飯をぬるま湯でふやかす
ご飯をお湯でふやかすとフードが柔らかくなり食べやすくなります。香りも強くなるため、食欲を刺激しやすいでしょう。
熱湯だとドッグフードの栄養を壊してしまうので、30℃~40℃くらいのぬるま湯にするのがポイントです。
レンジで人肌程度に温める
レンジでフードをチンするのも手軽で良い方法です。
こちらも温めすぎると栄養が壊れてしまうので、人肌程度に止めておきましょう。
普通に食べるよりも香りが立つので食欲増進が期待できます。
粒を砕いて与えてみる
子犬の口は小さいため、ドッグフードの粒が大きいと食べられません。
愛犬のお口のサイズに合わせて粒を砕いて与えてみましょう。
子犬用や全年齢対象のフードはあらかじめ小粒に加工されているので、最初から小さめサイズのものを選ぶのも一つの方法です。
ウェットフードをトッピングする
ドライフードにウェットフードをトッピングするのも良いでしょう。
ドライフードは栄養価が高く消費期限も長めですが、香りが弱いのが特徴です。
嗜好性の高いウェットフードをかけることで食欲の改善が期待できるでしょう。
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フードの回数や量を調節する
子犬の時期 | ご飯を与える目安回数 |
生後3ヶ月まで | 3~5回 |
生後3~6ヶ月まで | 3~4回 |
生後6~12ヶ月まで | 2~3回 |
子犬は消化器官が未発達なので、消化しやすい量の食事を与えましょう。
上記の表を参考に成長に合わせてフードの量や回数を調節してください。
成犬になると1日2回の食事で済むようになります。
カロリーオーバーにならないように気をつけながら回数と量を調節しましょう。
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活動係数
愛犬1日あたりのフードの量
g
2回に分けて与える場合…g
3回に分けて与える場合…g
4回に分けて与える場合…g
愛犬1日あたりに必要なカロリー
kcal
おやつの量を減らす
ご飯をちゃんと食べられるように、おやつの量を減らしましょう。
しつけの際にご褒美として与えるときは少量にして、味わって食べてもらいましょう。
子犬のときにおやつを優先して食べる習慣がついてしまうと、成犬になってからもご飯を食べなくなってしまう可能性があります。
おやつは食事の合間のタイミングを見計らって上手に活用しましょう。
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わがままで食べないときはご飯を片付ける
わがままで食べない場合は、ご飯を出して20~30分で下げてしまうという方法を試してみましょう。
子犬は生後半年~1年頃の間に反抗期を迎えると言われています。
反抗期は食に対しても表れることがあり、反抗しながら飼い主さんの反応を見ていることがあります。
わがままで食べないときは、甘やかさずに毅然とした態度で接することが重要。食べないからといってトッピングをしたり、おやつを与えてはいけません。
決められた時間にご飯を食べないと、もう食べられなくなってしまうということを学習させましょう。
愛犬とのコミュニケーションを増やす
もしかしたら飼い主さんにかまってもらえないことでストレスを感じ、食欲が減退しているのかもしれません。
愛犬とのコミュニケーションの時間を増やしてみましょう。
子犬は精神的にまだ不安定なため、飼い主さんが心のケアに気を配ってあげる必要があります。
犬と触れ合う機会を増やして、愛犬の気持ちを察してあげられるように心がけましょう。
散歩やおもちゃなどで運動量を増やす
出典:Amazon
散歩やおもちゃで運動量を増やしてお腹を空かせるのも良い方法です。
パピーコングは噛んだり追いかけたりして遊べるおもちゃ。室内で遊ぶのにピッタリです。
噛みごたえのある天然ゴム製で子犬のアゴを鍛えられるのも良いですね。
中におやつを入れることもできて、知育おもちゃとして遊べるのもポイントです。
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安心して食事ができる環境を整える
犬は静かな場所でないと安心してご飯を食べられません。
テレビの横や人がよく通る場所など騒々しいところは避けて、落ち着いた環境に食器を置きましょう。
食事の間は話しかけたり、遊びに誘ったりせずに、食事に集中させてあげると良いでしょう。
食器や食事台を見直す
出典:Amazon
子犬が食べやすい高さの食器を用意してあげるのも重要です。
こちらのペットフードスタンドは5段階で高さが調節できるので、愛犬の成長に合わせて高さを変えられます。
傾斜がついていて食べ残しが手前にくるので、カリカリフードに慣れていない子犬でも食べやすいのが特徴。
カドが丸くなっていたり、滑り止めがついているなど安心安全な設計も良いですね。
成犬や老犬になっても安定して使えるペットフードスタンドです。
子犬用ドッグフードの選び方
子犬のドッグフードは栄養価が高く、食べやすいものを選んであげることが大切です。
選び方のポイントについて確認していきましょう。
良質なタンパク質を使ったもの
出典:Amazon
体の発育に必要な良質なタンパク質が豊富なものを選びましょう。
子犬の成長期は人間に比べてとても短いため、その時期にきちんと栄養を摂取することが大切です。
ソルビダのグレインフリーチキンは、大自然の中でのびのびと育った鶏とオーガニック栽培の豆類を使用した高品質なドッグフード。
育ち盛りの子犬にピッタリです。
グレインフリーなのでアレルギーが心配な子や腸が弱めの子にもおすすめです。
健康に配慮したもの
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸がバランス良く配合された、健康に配慮されたフードを選びましょう。
オメガ3や6といった不飽和脂肪酸は免疫力の維持や美しい皮膚・被毛を保つために欠かせません。
上記の様にお魚やお肉をバランス良くとり入れているものが良いでしょう。
オメガ6脂肪酸は牛肉や豚肉の他に、チキンにも豊富に含まれています。
原材料を見てドッグフードを選んであげましょう。
また、魚に多く含まれているオメガ3脂肪酸は熱に弱く、酸化しやすい性質があるので、できるだけナチュラルな製法で作られたドッグフードを選ぶことが重要です。
子犬でも食べやすいサイズ
出典:Amazon
子犬の口でも食べやすいように粒の大きさに気をつけましょう。
こちらのNutroシュプレモは子犬でも食べやすいサイズに加工された小粒仕様です。
17種類の厳選自然素材で出来ているので栄養満点。タンパク質が豊富なチキンやラム、DHAやEPAを含むサーモンもブレンドされています。
100年の歴史を持つペットフードメーカーがこだわりを持って製造しているドッグフードです。
子犬にご飯を与えるときの注意点
子犬にドッグフードを与えるときは、食べやすい様に工夫してあげるだけでなく、体調を崩さない様に配慮しなければなりません。
ご飯を与えるときの注意点について見ていきましょう。
ふやかしたフードの食べ残しは捨てる
ふやかしたフードやウェットフードの食べ残しはすぐに破棄しましょう。
水分量の多い食事は劣化が早いため、出しっぱなしにしておくとすぐに傷んでしまいます。
20~30分ほど出しておいて食べないようなら処分してしまいましょう。
出しっぱなしにしておいたフードを後で犬が食べたがるかもしれませんが、劣化したフードを食べると消化器に負担がかかってしまいます。
下痢や嘔吐に繋がるので気をつけましょう。
フードの切り替えは徐々に行う
フードの切り替えは徐々に行うことが大切です。下記の表を参考に10日程かけて新しいフードにスライドしていきましょう。
現在のフードの割合 | 新しいフードの割合 | |
1日目 | 90% | 10% |
2日目 | 80% | 20% |
︙ | ︙ | ︙ |
9日目 | 10% | 90% |
10日目 | 0 | 100% |
いきなり全てのフードを変えると消化器がビックリして吐き戻しにつながります。
愛犬にストレスを与えないように少しずつ、新しいフードの割合を増やしていきましょう。
もし、フードを切り替えている途中でお腹がゆるくなったり、食べたがらない素振りをみせたら、別のフードを選んであげたほうがよいかもしれません。
体質に合ったフードを食べさせてあげることが重要です。
ドライフードを与えるときは水分摂取にも気を配る
ドライフードはお水と一緒に与えてあげましょう。
ドライフードは消費期限が長い一方で水分量が少ないため、水分補給をしやすいように配慮する必要があります。新鮮なお水を用意してあげましょう。
もしも水を飲みたがらないようであれば、ぬるま湯にするなど工夫が必要です。
水にも犬の好みがあります。冷たいものが好きであれば少し氷を浮かべてあげたり、魚介のだしをフレーバーでつけてあげたり、愛犬の様子をみながら飲みやすいように調整していきましょう。
丸1日何も食べないようなら動物病院へ
子犬は成犬に比べて体力が少ないため、食べない状態が続くと消耗してしまいます。丸1日何も食べないようなら動物病院へ連れていきましょう。
成犬の場合は最大で2日間絶食しても問題ないと言われていますが、子犬や老犬は1日以上何も食べないと重症化してしまう可能性があります。
食欲がない原因を早めに専門家に診断してもらいましょう。
どうしても食べない場合は強制給餌が必要になるケースもある
全く食べないようであればまずは動物病院へ。獣医師の指示を聞き、適切な対応をしましょう。
その際、全く食べないようならば、強制給餌が必要になる、というケースもあります。
特に子犬期は栄養をしっかり摂って成長していかなければいけないため、食べずに過ごしていると低血糖症になる可能性もあります。
低血糖症は最悪のケースで死亡することもあり得るため、飼い主さんとしては酷なことですが、そういった方法が必要になることもあるのです。
この記事の執筆者
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