ペットホテル

犬のペットホテルとは?サービス内容や料金相場、選び方を解説

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旅行や出張などで家を開ける際、気になるのは愛犬のこと。

お世話を頼める人が身近にいれば問題ありませんが、一人暮らしだったり近くに頼れる人がいなかったりする際は大変ですよね。

そんなときに役に立つのが、ペットホテルです。

初めて利用する人にとってはペットホテルがどんな場所なのか、どのように選べばよいのかなど、不安も多いことでしょう。

そこで今回は、ペットホテルのサービス内容や選び方などを紹介します。

これから旅行・出張などの予定がある人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

nademo編集部

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目次

犬のペットホテルとは

犬のペットホテルとは、飼い主さんが不在の際に愛犬を宿泊させたり、一時的に預かってくれる施設です。

飼い主さんに代わってご飯やトイレのお世話をしてくれたり、散歩に連れて行ってくれるペットホテルもあります。

旅行や出張などで家を空ける必要があり、身近にお世話を頼める人もいない際に利用する人が多いです。

具体的にどんなサービスを行ってくれるのかはペットホテルによって異なるため、愛犬と相性のよい施設を見つけられるよう事前確認が重要となります。

愛犬を預けに行くことになる

家を留守にするとき、短時間であればこうしたサービスを利用することも少ないと思いますが、長時間・長期間になると必要です。

ペットホテルは愛犬を連れて預けに行くことになるため、外出することに抵抗の少ない子がおすすめ。

新しい環境に慣れるのが得意な子や、環境の変化でストレスを受けづらい子は検討すると良いです。

反対に自宅が好きな子についてはペットシッターなど、他のサービスを検討すると良いでしょう。

少なからず愛犬にとってはストレスになる

ペットホテルはとても便利な施設ですが、普段と環境が変わることは少なからず愛犬にストレスを与えます。

愛犬が環境の変化やストレスに弱く心配な場合は、なるべく住み慣れた自宅に居させてあげたほうがよいでしょう。

身近な人にお世話を頼んだり、家にお世話に来てくれるペットシッターを利用したりすることも検討してみてくださいね。

犬のペットホテルは大きく分けて5種類

ペットホテルにはさまざまな形態があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。

愛犬の性格や利用時の状況に合ったペットホテルを選びましょう。

ここでは、それぞれのペットホテルの特徴を紹介します。

ペットホテル専門店

ペットを預かることを専門としている施設が、その名の通りペットホテルです。

都心に多く見られ、宿泊だけでなく短時間での一時預かりに対応している場合もあります。

ホテル業を専業としているためサービスが手厚いところが多く、散歩に連れて行ってくれたりドッグランを併設していたりすることも。

24時間スタッフが常駐しているところもあります。

しかし、専門店だからといってすべての施設のサービスが充実しているとは限りません。

利用前にサービス内容をよく確認しておきましょう。

ペットショップに併設

ペットショップが運営しているペットホテルも近年増えてきており、併設されていることも多いです。

大きなショッピングモール内にあるペットショップに多く、一時預かり対応の店舗では飼い主さんは愛犬を預けてショッピングに出かけることもできます。

しかし、店舗の営業時間外はスタッフが在駐していない場合が多く、夜間・早朝の食事や散歩の対応などは行ってもらえないことも。

トリミングサロンに併設

トリミングサロンに併設のペットホテルは、宿泊のついでトリミングカットやグルーミングをお願いできるのが大きなメリットです。

宿泊とトリミングがいっぺんに済むと、愛犬を何度も連れ出す必要がないのが嬉しいポイントですね。

また、ケージの大きさが選べたりケージフリーのプランを選べたりと、バリエーションが比較的多いのも特徴のひとつです。

動物病院に併設

動物病院で宿泊対応を行っているケースもあります。

宿泊中に急に体調を崩してしまった際にも対応してもらえたり、健康診断やワクチン接種を同時に行ってくれる場合もあります。

しかし、動物病院はあくまでも診察・治療がメインの仕事となるため、あまり構ってもらえることはなく散歩も短時間になることが多いです。

しつけ教室などに併設

しつけ教室や犬の保育園でペットホテルの運営を行っているケースも。

ドッグランが併設されている施設も多く、預けているあいだにしつけ・トレーニングを行ってもらえることもあります。

ほかの犬とのコミュニケーションを学ぶ機会にもなり、トレーナーさんにしつけについての相談ができるのも嬉しいポイントです。

犬のペットホテルの主なサービス内容

ペットホテルでは、ただ愛犬を預かるだけではなくさまざまなサービスを行ってくれます。

ここでは、ペットホテルで受けられる主なサービスについてご紹介します。

しかし、こちらはあくまで一例であり具体的なサービスは施設によって異なります。

事前にホームページなどをよく確認し、不明な点は施設に問い合わせてから利用しましょう。

宿泊

宿泊サービスでは、日を跨いでの愛犬の預かりができるサービスです。対応期間は1泊から月単位まで、施設によってさまざまです。

人間のホテルの連泊割引のように、長期間になると割引サービスが適用される店舗もあります。

しかし、シニア犬や持病のある犬は預かりを拒否されてしまうケースもあるので、事前によく確認しましょう。

一時預かり

宿泊を伴わない、短時間での預かりサービスのことを、一時預かりと言います。

朝から夜まで家を空ける際に利用すると便利です。

ショッピングモールに併設されているペットホテルであれば、愛犬を一時的に預けて飼い主さんはショッピングや食事に行くこともできます。

短時間の一時預かりから慣らしておくことで、愛犬とホテルの相性も分かるため、実際に宿泊で利用する際に愛犬へのストレスを減らすことができるでしょう

散歩代行(オプション)

散歩代行では宿泊中に運動不足にならないよう、散歩に連れて行ってもらえます。

狭いケージに長時間入っているのは愛犬にとってもストレスになるので、ありがたいサービスだといえますね。

ドッグラン併設のペットホテルであれば、そこで思い切り遊ばせてくれることもあります。

ご飯やトイレのお世話(オプション)

愛犬の健康に欠かせないご飯やトイレのお世話をしてくれます。

食事は飼い主さんが持参するケースと、ホテルで用意してもらえるケースがあるのでよく確認しておきましょう。

急にフードが変わると食べてくれない場合もあるので、なるべく愛犬が食べ慣れたフードを持ち込むことをおすすめします。

グルーミング(オプション)

トリミングサロン併設の場合は、宿泊中に以下のような施術をお願いできます。

  • ブラッシング
  • トリミング
  • シャンプー
  • 耳掃除
  • 爪切り など

何度も愛犬を自宅から連れ出すことは、飼い主さんにとっても愛犬にとっても負担がかかります。

トリミングなどの予定がある際はサロン併設のペットホテルを利用するのがおすすめですが、普段通っているトリミングサロンと違う場合は、愛犬にとってよりストレスとなるため注意が必要です。

犬のペットホテルの料金相場

ペットホテルの利用料金の相場は、以下のとおりです。

宿泊(1泊2日)一時預かり
小型犬3,000円~12,000円/1頭200円~500円/1時間
中型犬4,000円~13,000円/1頭300円~700円/1時間
大型犬5,000円~15,000円/1頭400円~1,000円/1時間

犬の体重や大きさで料金設定をしているペットホテルが多いです。

また、一時預かりの場合は3時間・6時間など数時間単位での料金設定になっていることも。

多頭飼いの場合は複数頭を預けることで、割引が適用される施設もあります。

のちにトラブルとならないよう、料金形態はしっかりと確認しておきましょう。

犬のペットホテル利用で必要なもの

ペットホテルに宿泊する際は、以下のようなものが必要となります。

  • 狂犬病と混合ワクチンの接種証明書
  • 普段食べているフード
  • リードとハーネス(胴輪)
  • 使い慣れたおもちゃや毛布
  • 迷子札
  • 鑑札
  • 飼い主さんの身分証明書

必ずしもこれらのすべてが必要となるわけではなく、必要なアイテムは施設によって異なります。

ですが犬同士での病気の感染を防ぐため、狂犬病・混合ワクチンの接種証明書は必須となるペットホテルが非常に多いです。

あらかじめ準備をしておきましょう。

犬のペットホテルの選び方

数あるペットホテルの中には、残念ながら動物を粗末に扱う悪質な業者も存在します。

大切な愛犬が嫌な思いをしたり危険な目に遭わないよう、信頼できるペットホテルを選びましょう。

ここでは、ペットホテル選びの際に確認しておくべきポイントをご紹介します。

動物取扱業の登録がされている

ペットホテルの運営には、「第1種動物取扱業」と「動物取扱責任者」の登録が義務付けられています。

基本的には店内の目に入りやすい場所やホームページ内に掲示されていますが、見当たらない場合は遠慮なく尋ねてみましょう。

動物取扱業者の登録がない場合は違法営業であり、登録の有無はペットホテルの質を見分けるための重要な判断材料となります。

施設内は清潔に保たれている

大事な愛犬を預けるのに、施設の中が汚れていたり悪臭がすると不安になりますよね。

施設内の清潔環境は、よく確認をしておきましょう。

ホームページなどではキレイそうに見えたり、受付やロビーがキレイでも犬舎スペースが不衛生なケースもあります。

可能であれば、宿泊スペースを一度見学させてもらうのがおすすめです。

また、施設の口コミなども確認しておきましょう。

スタッフの対応が適切である

スタッフの人の対応も、よく確認しておきましょう。

愛犬の性格や健康状態・ご飯の量やタイミングなどを細かくヒアリングしてくれるスタッフであれば、安心して預けられるでしょう。

薬の服薬は対応不可のペットホテルもあるため、持病があったり病気を治療中だったりする場合は事前に確認が必要です。

利用条件がきちんとしている

利用条件が明確に示され安全性が確保されているか、以下のようなポイントを確認しておくことをおすすめします。

  • 狂犬病&混合ワクチン接種証明書の提出
  • 咬傷事故を起こす可能性のある犬種の制限
  • 年齢制限や健康状態による制限

一見厳しく感じますが、制限なくどんな犬でも受け入れているペットホテルだと病気に感染したり、なにかトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

理にかなった条件が設けられており、それをきちんと説明してくれるような施設がよいでしょう。

料金設定が明確である

利用料金は、トラブルを招く大きな原因のひとつです。

宿泊料金はもちろん、延泊料金やキャンセルポリシーなども事前によく確認しておきましょう。

表記が曖昧な場合、想像と違う金額で請求がくる可能性もあります。

トラブルを防ぐためにも、認識に誤りがないかよく確認しましょう。

愛犬に適切なサイズの宿泊スペースがある

ペットホテルの宿泊スペースは色々なサイズがあり、主に以下のようなものが挙げられます。

  • クレートタイプ
  • ケージタイプ
  • 個室部屋タイプ

ケージやクレートが、もっとも一般的なタイプです。

プライベート空間が確保されていますが、ケージに入り慣れていなかったり狭い場所が苦手な犬にはストレスになるでしょう。

個室タイプは利用料金は高額な傾向がありますが、ほかの犬との接触を避けられたり、多頭飼いの場合は同じ部屋に預けられたりとメリットも大きいです。

Webカメラで愛犬の様子を確認できる

Webカメラを通じて、愛犬の様子を確認させてくれるペットホテルもあります。

スタッフの人が面倒を見てくれるとはいえ、離れている愛犬の様子は気になりますよね。

また、愛犬の1日の様子をメールなどで知らせてくれる施設もあります。

なるべく愛犬のことを伝えてくれるサービスが充実したペットホテルを選ぶと、飼い主さんとしても安心です。

スタッフが24時間常駐している

ペットホテルでは、夜間はスタッフは帰宅してしまいペットだけで過ごすことも少なくありません。

万が一体調が悪くなったり災害が起きたりしたときのことを考えると、スタッフがいないのは飼い主さんとしてはとても心配ですよね。

スタッフが24時間常駐し、夜間も見回りをしてくれるペットホテルを選びましょう。

ほかの宿泊犬とのふれあい方はどうか

ドッグランやフリースペースで、ほかの犬と遊ばせてくれるペットホテルもあります。

しかし犬同士にも相性があるため、そういった面の気配りや配慮があるかどうかも確認しておきたいポイントです。

触れ合いが苦手な子はそういったスペースには連れて行かないようにする、などの対応を細かくしてくれるホテルもあります。

緊急時の対応がきちんとしている

慣れない環境だと、緊張やストレスから体調を崩してしまう子も多いです。

また、宿泊中に地震などの災害が起こらないともいい切れません。

そんなとき、即座に飼い主さんに連絡をくれるのか、提携している動物病院はあるのかなどを確認しておきましょう。

愛犬のペットホテル利用前にやっておくべきこと

ペットホテルを利用する前に、あらかじめ必要な準備を整えておきましょう。

準備不足により宿泊を拒否されてしまうと大変です。

利用条件や内容は施設によって異なるため、少しでも不安なことや不明な点があれば直接問い合わせてみてくださいね。

狂犬病・混合ワクチンの接種

ペットホテルの宿泊の際には、狂犬病・混合ワクチンの接種証明書が必要になることがほとんどです。

感染症を避けるためにも、ワクチンの接種は確実に済ませておきましょう。

なお、施設によっては「混合ワクチン接種から◯年以内」と期間に条件が設けられていることがあります。

期限が切れている場合は、宿泊までにワクチン接種を行いましょう。

ノミ&ダニの予防対策

ほかの犬への感染・寄生を防ぐためにも、ノミ&ダニの予防や駆除を求めるペットホテルも多いです。

目には見えにくくとも、散歩の際にダニやノミを付けてきてしまっている可能性もあります。

自分の愛犬の健康を守ることはもちろん大切ですが、ほかの犬に病気を移さない配慮も忘れないようにしましょう。

追加料金を支払うことで、ノミ&ダニの予防対策をしてくれるペットホテルもあります。

ひとりで留守番できるようにしておく

普段からひとりでお留守番をすることに慣れていないと、飼い主さんと離れた不安から体調不調を引き起こすことがあります。

いきなりペットホテルに預けるのではなく、まずは自宅でお留守番の練習を行いましょう。

ある程度の時間をひとりで過ごすことができるようであれば、ペットホテルの利用も検討することができます。

ケージやサークルで過ごすことに慣れさせる

ペットホテルでは、ケージやサークルの中で過ごすのが一般的です。

普段家の中で自由に過ごしている犬やキャリーバッグに入ったことのない犬にとって、狭い空間で過ごすことは大きなストレスです。

自宅でも眠るときやお留守番のときにはケージやサークルの中で過ごさせ、慣れさせておきましょう。

ブラッシングやシャンプーを済ませておく

ノミやダニを落とすためにも、ブラッシングやシャンプーも済ませておくのがおすすめです。

トリミングサロン併設のペットホテルであれば同時に施術をお願いできますが、そうではない場合やサロンの利用予定がない場合は事前に済ませておきましょう。

特にブラッシングについては日常的に行えるものなので、事前にきっちり済ませておきましょう。

動物病院で健康状態に問題ないか確認

普段は健康な子でも、環境の変化により大きく体調を崩すことがあります。

また、持病があると預かってもらえないこともあるため、体調に問題がないか事前に確認しておきましょう。

病歴や年齢など、ペットホテルの利用条件も合わせて確認しておくのがおすすめです。

犬のペットホテル利用を断られるケース

ペットホテルではどのような犬でも受け入れてくれるわけではなく、条件によっては利用を断られることもあります。

特に以下に当てはまる犬は、宿泊を拒否されることが多いです。

  • 幼犬
  • 狂犬病&混合ワクチン未接種
  • ノミ&ダニ未対策
  • 高齢、介護が必要
  • 持病を持っている
  • 妊娠中
  • ヒート中
  • 外で飼育している など

ほかの犬とのトラブルを招く可能性があったり、年齢や体調的に調子を崩しやすいと判断される場合は預けられない可能性があります。

基準は施設によって異なるため、事前にしっかり確認しておきましょう。

持病があったり高齢だけれど事情によりどうしても預けなければいけない場合は、動物病院へ相談してみるのもおすすめです。

ペットホテルは愛犬のことを第一に考えて利用しよう

とても便利なペットホテルですが、愛犬にとっては飼い主さんと一緒に住み慣れた自宅にいられることがなによりです。

どうしてもペットホテルを利用する必要がある際には愛犬のことを第一に考え、安心・安全に過ごせる施設を選びましょう。

全ての犬がペットホテルを利用することで快適に過ごせる、というものではありません。

中には劣悪な環境で管理されることもありますし、どれだけ清潔でもストレスを感じてしまう環境だということもあり得ます。

愛犬にとって何がストレスになるのか、何がストレスにならないのか、ペットホテルの利用が最適かどうかを確認してみてください。

なるべくストレスを少なくしてあげられるよう、しっかりと情報収集をしてペットホテルを選んでみてくださいね。

この記事の執筆者

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