猫の病気・健康

【獣医師執筆】愛猫の入院が必要なのはどんなとき?入院時の過ごし方や必要な物

2023年10月3日

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愛猫の入院が必要なのはどんなとき?入院時の過ごし方や必要な物について

愛猫が入院することになるととても心配でいてもたってもいられないと思います。

入院について事前に知っておくことで少しでも不安を取り除くお手伝いができれば幸いです。

執筆・監修

杉山 杏奈

杉山 杏奈

獣医師

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、動物看護士・トリマーの専門学校で教員を行う傍らトリミングのライセンスも取得。その後、ペット保険会社、動物病院向けの専門商社に勤務。現在は2児の母で子育て奮闘中です。

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猫の入院が必要なのはどんなとき?

入院が必要な時は主に3つあります。

  1. 手術や全身麻酔後などの安静が必要な時
  2. 急変する疾患など何かあった際に直ぐに処置が必要となる時
  3. 通院では対応しきれない投薬や検査が必要な時

主に長期間にわたって治療が必要なケースが該当し、事前に告知のあるケースと、緊急入院となるケースがあります。

猫の入院施設の種類

病院によって入院施設の種類や規模が異なります。

また、できるだけ愛猫の不安を和らげるためにも犬と猫の入院室が分かれている動物病院を選ぶのが良いです。

かかりつけの病院の入院施設状況などは事前に確認しておくとよいでしょう。

一般入院室

ステンレス製のケージが並んでいるお部屋です。犬猫が分かれている施設と一緒の入院室になっている施設があります。

ICU(集中治療室)

温度・湿度・酸素濃度がつねに一定にコントロールされており、ケージ内が見やすくなっており、常にスタッフの目に入る場所に設置されています。

隔離入院室

感染症を患った動物が入院する施設で、一般入院室とは別の個室になっており、他の部屋と空気が遮断されています。

愛猫が入院した後の過ごし方

病院

実際に愛猫が入院した際はどのように過ごすのでしょうか?

生活環境・お部屋

どのような理由で入院しているかにもよりますが、基本的には一般入院室のケージに1頭ずつ入って過ごします。

初めての環境で隅で縮こまってじっとしている猫ちゃんが多いです。そのため、少しでも安心するよう少し小さめのお部屋やケージで過ごすことが多いです。

食事

一般的には1日2回、動物病院で提供されるフードを食べます。

食事制限などが必要な場合や自分で食餌ができない場合などもすべて動物病院で管理して対応してくれますので安心です。

食事制限が無い場合や、動物病院のフードを食べるか心配な場合などは獣医師に相談して自宅フードを持参することもできますので、動物病院に確認してみましょう。

運動(遊び)

一般の病院では特に運動は行いませんが、一部の病院では上下運動ができる入院施設を備えている病院もあります。

面会

面会時間が決まっている病院がほとんどですので、その時間に合わせて面会に行きましょう。

夜間の体制

多くの動物病院では人間の病院とは異なり当直医制度はありませんので、その病院の獣医師が2~3時間に1回くらい見回りまたは遠隔のモニターなどで確認します。

当直医制度を設けていない病院での急変時は、自宅と動物病院が同じ建物の方が対応が早い傾向があります。

また、大学病院や高度医療センターなどでは24時間獣医師がいることが多いです。

事前に夜間の管理体制を確認しておきましょう。

愛猫が入院したときに必要な物

基本的に持ち物はありませんが、慣れない環境がストレスになってしまうので、いつも使っているブランケットやおもちゃ、トイレセットなどがあれば持って行ってあげると愛猫も安心します。

ですが、衛生面や感染症などの観点から持ち込みNGの病院もありますので、事前に確認をしてください。

愛猫の入院にかかる費用

入院費は1泊2,000~15,000円と病院によってかなり幅があります。

これは入院費の内訳が動物病院によって異なるためです。

例えば、入院だけの費用の場合、食事代が含まれている場合、ICUなどの高度機材を使用する入院の場合など一概に「入院費」といっても動物病院よって内容が異なっているので確認しましょう。

また、入院は「入院費」だけではありません。検査費用や手術や投薬・処置費用なども加算されます。

そのため、1回あたりの平均的な入院費(手術なし)は約7万円です。手術がある場合は入院費用に手術費用も加算されます。

大きな金額となる場合が多いので、緊急入院でなければ事前に大まかでもよいので金額を確認しておきましょう。

愛猫が退院してから注意すべきこと

病院の環境に慣れてきた矢先にまた環境がかわることが猫のストレスになります。

そのため、退院後2~3日はそわそわしたりいつもと違う様子のこともあるかと思います。普段よりも気にかけて様子をみてあげて下さい。

手術などで傷がある場合にはエリザベスカラーを付けて過ごすことが多いです。

愛猫が嫌がってしまい可哀そうと思うこともあるかもしれませんが、傷口を舐めて化膿させてしまったりすることの方が可哀そうです。先生に外しても良いと言われるまではきちんと付けてあげてください。

愛猫が入院しないように普段からできること

病気や怪我での入院は飼い主さんが日ごろから注意することで防げることが多くあります。

猫の場合は上下運動がおすすめですが、適度な運動と食餌のコントロールで太らせないことが大切です。

また、猫専用病院やキャットフレンドリーを掲げている病院などを事前に調べておくこともおすすめします。

この記事の執筆者・監修者

執筆・監修者の情報

杉山 杏奈

杉山 杏奈

獣医師

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、動物看護士・トリマーの専門学校で教員を行う傍らトリミングのライセンスも取得。現在は2児の母で子育て奮闘中です。

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