犬のお腹のトラブルと言えば下痢が圧倒的に多いですが、人間と同様に便秘になってしまうこともあります。
「たかが便秘」と軽く捉えてしまいがちですが、便秘にはほかの病気が隠れていることもあり、放置すると死に至る可能性もある恐ろしい病気です。
本記事では、犬の便秘の原因や症状・解消法などを解説しています。
「愛犬が便秘気味で困っている」という人は獣医師に相談しつつ、本記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
監修者
獣医師、ペット管理栄養士、ペット用品取扱士
大学卒業後、総合診療に加え夜間救急、整形外科の専門治療、東南アジアでの診察指導などに従事。
現在ではオンラインペットショップを運営する25Holdings Japanにてグローバル全体の自社ブランドの商品開発をする傍ら、”現役の臨床医”であり続けることにこだわり非常勤獣医師として動物病院に勤務も続ける。
監修者
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目次
犬は何日間うんちが出ないと便秘?
便秘とは排便が上手くいかなくなる状態を指しますが、「何日出なかったら便秘」と明確な定義があるわけではありません。
いつもと比べて排便が少ないことが1番の基準となるため、日頃から排便の頻度や量をチェックして把握しておくことが重要です。
便が出ていたとしても、水分が少ないコロコロの便だったり排便時にいきんでいる様子があれば、便秘の可能性があります。
便を片づける時に、形が崩れることなく便をつかめ、地面が汚れていない状態が理想。
愛犬の排泄物の確認は健康チェックに欠かせません。
「いつもよりも排便の硬さや回数、量が少ないな」と感じたら、便秘を疑いましょう。
犬の排便回数の目安
排便回数は犬によってそれぞれ異なりますが、大体の目安は以下のとおりです。
子犬 | 1日5~6回程度 |
成犬 | 1日1~2回程度 |
老犬 | 1日1~3回程度 |
子犬のうちは1日の排便回数が多いですが、成犬になるとご飯の回数±1~2回に減っていきます。
少なくとも1日1回以上は排便がある子がほとんどです。2日以上排便がなければ便秘を疑いましょう。
犬が便秘になる原因
犬の便秘は、どのようなことが原因で起こるかご存知ですか?
運動不足やストレスのほかにも、思わぬことが原因で便秘を引き起こしている可能性もあります。
ここでは、犬の便秘の主な原因について解説します。
普段から気をつけれていれば便秘を防げる可能性もあるので、あらかじめ原因をよく把握しておきましょう。
運動不足
運動不足になると消化器官や大腸の動きが悪くなり、便秘に繋がります。
便を押し出すぜんどう運動が鈍くなると、大腸の中にどんどん便が溜まっていきます。
大腸は便に含まれる水分を吸収するため、便がずっと大腸の中にあると便が固くなり、便秘を引き起こします。
ケガや病気などの影響で運動制限がかかっている場合を除き、十分に運動の時間を確保しましょう。
また、運動の習慣をつけることは愛犬のストレス解消にもつながります。
ストレスも便秘の原因となるため、散歩の時間を増やしたり室内で一緒に遊んであげたりして、ストレス解消に努めましょう。
水分不足
水分不足により便が固くなり、便が出にくくなる場合もあります。
積極的に水を飲ませるようにしたり、水を飲んでくれない場合はウェットタイプのフードに切り替えるなど、水分を多めに摂れるようにしましょう。
ドライフードを食べている場合は、お湯やスープでふやかしてから与えるのもおすすめです。
フードが合っていない
もしもフードを切り替えてから排便の様子がおかしいようであれば、フードが合っていない可能性が考えられます。
繊維質が多いフードの場合、便が固くなり便秘を引き起こす可能性があります。
獣医師に相談しながら食物繊維のバランスがとれたフードに切り替えてみたり、お湯やスープでドライフードをふやかしてみるのがおすすめです。
異物を誤飲した
気づかないあいだに異物を誤飲し、腸閉塞を起こして便秘になっている可能性も。
比較的稀なケースではありますが、便秘として症状が現れることがあります。
フードとの相性や運動不足に心当たりがない場合は、誤飲を疑い動物病院へ相談してみましょう。
愛犬が飲み込めるサイズのものは引き出しやフタの付いた容器にしまうなど、誤飲を未然に防ぐための工夫が必要です。
老化による筋力の衰え
人間と同様に、犬も老化によって筋力が衰えていきます。
排便をする際に必要な筋力が低下することで、便秘を引き起こしているのかもしれません。
シニア犬になっても筋力を維持できるよう、適度に運動をする習慣をつけましょう。
ストレスを抱えている
ストレスにより自律神経が乱れていることが原因で、便秘を引き起こしている可能性があります。
引っ越しをしたり新入り犬が来るなど生活環境に変化があると、ストレスを感じているかもしれません。
人間と違って犬は言葉を話せないためストレスの原因を探るのは簡単ではありませんが、愛犬の様子をよく確認しながらストレスの原因を取り除きましょう。
薬の副作用
稀なケースではありますが、病気の治療で服用している薬の副作用により便秘が起こっている可能性も。
特定の薬を飲みはじめてから排便の調子が悪い場合は、薬が原因かもしれません。
自己判断で服用を止めるのは危険なので、早めに動物病院に相談しましょう。
病気やケガ
「ただの便秘だと思っていたら、実はほかの病気やケガが原因だった」というケースも少なくありません。
放置すると病状が悪化し命の危険に関わることもあるので、「たかが便秘」と軽視せずに早めに動物病院に相談し、適切な処置を受けましょう。
犬の便秘から考えられる病気
便秘は、なにか大きな病気の症状のひとつである可能性もあります。
どのような病気も、早期発見・早期治療が重要です。
ただの便秘だと軽く考えるのではなく、早めに動物病院へ相談するようにしましょう。
ここでは、便秘から考えられる病気について解説します。
腫瘍(しゅよう)
直腸内や直腸付近の臓器に腫瘍やポリープができ、リンパ節が腫れ上がります。
これにより、便が通りにくくなり便秘を引き起こします。
消化管腫瘍の場合、便秘が病気の兆候として現れることもあるので「ただの便秘」と思わず病気の早期発見・早期治療に努めましょう。
前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)
去勢手術を受けていない男の子に多いのが、前立腺肥大による便秘です。
特に中高齢の犬に多く見られます。
尿道周囲にある前立腺が炎症を起こしたり腫瘍化することで、便が出づらいといった症状が出ます。
また、前立腺肥大により腸が麻痺して動かなくなる「麻痺性腸閉塞」が起こり、便秘に繋がることも。
便秘のほかに、排尿障害を引き起こすおそれもあるので早めに治療を行いましょう。
会陰ヘルニア(えいんへるにあ)
陰部から肛門にかけての会陰の筋組織に、ヘルニアが起こる病気のこと。去勢を行っていない中高齢の男の子によく見られます。
骨盤内に存在するはずの臓器や脂肪が逸脱し、肛門付近が腫れてしまいます。
肛門付近に膨らみが見られる場合は、会陰エルニアを疑いましょう。
甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)
中高齢の犬によく見られる、甲状腺機能低下症という病気。
甲状腺機能低下症は全身の代謝が低下するため、腸のせんどう運動も低下します。
それによって便がどんどん腸の中に溜まってしまい、便秘を引き起こしてしまいます。
巨大結腸症(きょだいけっちょうしょう)
便秘により腸に便が溜まった状態が長く続くと、便が伸びきってしまいます。これが巨大結腸症です。
腸が伸びきったままだと、便を外に送り出す運動ができなくなってしまいます。
症状が軽度の場合は下剤で対応できますが、自力で排便ができない場合は開腹手術が必要になることも。
悪化する前に、動物病院を受診して治療を受けましょう。
慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)
慢性腎臓病になると、主な症状のひとつとして脱水が起こります。
体の水分が足りなくなると、腸内にある便からも水分を吸収するため、便が固くなりがち。
固くなった便は排出が難しく、便秘を引き起こしてしまうのです。
また、腎機能が低下している犬はカリウムの制限が行われます。
カリウムは野菜やイモ類などの食物繊維を含む食材が多いため、カリウムを制限することで食物繊維が不足し便秘の原因になると考えられます。
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椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)
便秘は、椎間板ヘルニアの症状がかなり進行している状態であるといえます。
獣医師と相談しながら、適切な処置を行いましょう。
犬が便秘のときにみられる主な症状
犬が便秘になってしまったときに現れる症状を解説します。
犬は人間と違い言葉を話せないため、飼い主さんが日頃からよく様子を確認し、変わったところがないか気をつけてあげる必要があります。
何日も便が出ない状態が続くと命の危険を伴うため、以下のような症状があれば早めに動物病院へ相談するようにしましょう。
排便回数や量が少なくなる
排便の回数がいつもよりも少なかったり、1回の排便で出る量が少ない状態が続くと便秘の可能性があります。
健康な状態のときの排便回数・排便の量が基準となるため、普段から排便の様子をよく確認しておきましょう。
室内飼いであれば排便ペースなどを把握しやすいですが、庭などの屋外で過ごしている場合は排便回数や量を把握しにくいことがあります。
愛犬の健康状態を把握するためにも、室内飼い・屋外飼い問わず便の様子は必ず確認しましょう。
硬くパサついた便が出てくる
便秘の犬の便は固くてパサパサしていたり、うさぎのようなコロコロと細かい便が多いです。
健康な犬の便はある程度の水分があり湿っています。
パサパサな便が続くようであれば便秘を疑いましょう。
便に血がついている
便が固くなってしまうと、排便時に直腸や肛門を傷つけてしまうことがあります。
便の表面に血がついている場合は便秘の可能性が高いです。
もし便秘ではなかったとしても、血便が出る際はなにか病気が隠れている可能性があります。
早めに動物病院を受診しましょう。
トイレへ何度も行き来する
便意があるにも関わらず便が出ないために、何度もトイレへ行き来することがあります。
トイレを確認し、排泄をしていないのにトイレから出てきたり、短時間のうちにまたトイレへ行くような動きがあれば便秘を疑いましょう。
排便時に痛がったり鳴いたりする
トイレで排便のポーズをとっているのになかなかうんちが出ないときは、便秘の可能性が高いです。
また、排便時に苦しそうにしていたり、痛がって鳴き声をあげる場合もあります。
排便時の様子も日頃からよく確認しておきましょう。
お腹が張っている
便が溜まって、お腹がパンパンに張ってしまっている場合も。
お腹が張りすぎて胃を圧迫してしまうと、食欲不振にも繋がります。
やさしくマッサージをしてあげると便が出る場合もありますが、強く押したりするのはやめましょう。
屋外で放し飼いをしている場合は便の回数・状態を把握しづらいため、お腹が張っていないかよく確認してあげてくださいね。
お腹が張っていて元気がない場合は早めに動物病院を受診しましょう。
散歩中に草を食べる
下痢や便秘などによりお腹の調子が悪い時に、繊維質のある草を食べようとする行動が見られます。
しかし、道に生えている草には除草剤などの農薬が使用されている場合や、食べたら危険な植物もあるため、食べさせないようにしましょう。
食べたあとに嘔吐してしまうことは良くありますが、何回も繰り返し嘔吐する場合や嘔吐は動物病院を受診しましょう。
嘔吐する
便が腸内に溜まりすぎることで胃が圧迫され、嘔吐の症状を引き起こします。
また、便を出そうといきみすぎて嘔吐してしまうことも。
便がいつまでも体に留まると細菌や毒素が体内に取り込まれてしまいます。
便秘による嘔吐が見られる場合は危険な状態である可能性が高いので、すぐに動物病院を受診しましょう。
元気や食欲が低下する
便秘の状態が続くと、食欲が低下したり元気がなくなるなど全身症状が見られます。
便が溜まったままの状態でいると敗血症を引き起こし、臓器不全に至る可能性もあります。
便が出ずにぐったりとしているのはかなり危険な状態なため、早急に動物病院を受診しましょう。
犬の便秘の予防・解消法
「愛犬が最近便秘気味かも?」と感じたら、悪化を防ぐために適切な対応を行う必要があります。
かかりつけ医の指導を受けつつ、自宅でもできる限りのことを行っていきましょう。
また、普段から生活習慣に気を配ることで便秘の予防にも繋がります。
ここでは、犬の便秘の予防法・解消法をご紹介するので、ぜひ目を通してみてください。
散歩や遊びの回数・時間を増やす
運動不足・ストレスの蓄積による便秘を解消するためにも、散歩や遊びの時間はしっかりと確保しましょう。
愛犬と一緒に遊んでコミュニケーション・スキンシップをとることは、便秘に限らずあらゆる体調不良に気がつくきっかけとなります。
散歩の時間を少し長めにしたり、回数を増やしたりするのがおすすめです。
室内でも適度な運動ができるよう、スペースを確保してあげましょう。
また、歳を重ねるとどうしても運動量が減ってしまいますが、排便の際に使う筋力が低下しないよう適度な運動を続けさせてくださいね。
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フードの量を見直す
ダイエット中などで量を減らしている場合は、栄養バランスがとれた体重管理のフードに切り替えるなどして、給与量を見直しましょう。
1回で多くの量を食べきれない子の場合は、1日の食事の回数を増やすなどして、給与量を調整してあげることが大切です。
また、ドッグフードのパッケージに記載されている目安の給与量が愛犬に合わない場合、与えすぎにより便が緩くなることもあるため、日々の便の状態を観察しながら愛犬に合った量を与えましょう。
フードを切り替える
与えているドッグフードの量や健康に問題がない場合は、腸内環境をサポートしてくれるフードに切り替えるのもおすすめです。
食物繊維のバランスが優れているフードを選ぶのがポイント。
食物繊維を多めに摂取することで腸内環境が改善され、便秘の解消に期待できます。
しかし、食物繊維は過度に摂取すると便を硬くする働きがあり、かえって便秘の原因になる可能性もあります。
不安な場合はかかりつけ医に相談し、おすすめのドッグフードを教えてもらいましょう。
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水分補給がしやすい工夫をする
水分不足は便秘の原因となります。たっぷりと水分がとれるよう、以下のような工夫をしてみましょう。
- ドライフードをふやかして与える
- ドライフードにウェットフードをトッピングする
- 水飲み場を増やす など
特に高齢の犬は水分の補給量が少なくなりがちです。
ドッグフードをウェットフードに切り替えたり、スープタイプのフードを与えてみるのもおすすめです。
家が広い場合は、家の中の数カ所で水が飲めるように環境を整えてあげましょう。
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愛犬の体をマッサージする
愛犬がお腹を触らせてくれるようであれば、お腹のマッサージを行うと排便が促される場合があります。
おへその周りには胃腸を調子を整えるツボがあるので、「の」の字を書くようにやさしく撫でてあげましょう。
背面・背骨の横にもツボがあるので、背中の真ん中から腰にかけて少し強めにマッサージするのもおすすめです。
力加減に気をつけながら、愛犬が気持ち良いと感じる強さで様子をみながら行いましょう。
しかし、便秘の原因がほかの病気である場合、マッサージが逆効果になることもあるので注意が必要です。
マッサージを行う際も、まずはかかりつけ医に相談してみてくださいね。
トイレは清潔に保つ
犬はきれい好きな動物のため、トイレが汚れていると排泄を我慢してしまい、便が詰まって便秘に繋がる場合があります。
愛犬がトイレから出てきたあとは速やかに片付け、清潔な環境を保ちましょう。
また、トイレトレーニングの際に飼い主さんに強く怒られたことがあると、トイレ嫌いに育ってしまう可能性もあります。
トイレトレーニングの際は失敗しても叱らないことを徹底し、トラウマを植え付けないように注意してくださいね。
誤飲誤食しそうなものは片付けておく
気づかぬあいだに誤飲をしたことが原因で、腸が詰まり便秘を引き起こす可能性があります。
便秘にはならなかったとしても、なんでも口に入れたり食べたりしてしまうことは命の危険に繋がるため、対策が必要です。
愛犬の口に入りそうなサイズのものは、引き出しや押し入れなど手の届かない場所へ片付ける習慣をつけましょう。
また、事情があって片付けが難しい部屋には入れないよう柵を設置したりドアを閉めて入れないようにするなど工夫が必要です。
愛犬が便秘のときに注意すること
犬の便秘に関する正しい知識がないと、より症状を悪化させたり命の危険に関わる可能性もあります。
飼い主さんの自己判断で解決しようとせずかかりつけ医に相談し、適切な治療を受けましょう。
愛犬が便秘になってしまった際の注意点を紹介するので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
食物繊維の摂りすぎに注意
「便秘には食物繊維」とのイメージを持つ飼い主さんも多いことかと思います。しかし、食物繊維はバランスが大切です。
「便秘対策に」とバナナやさつまいもを与える飼い主さんもいますが、偏った食物繊維のとりすぎには注意が必要。
食物繊維には腸内環境を整え排便を促す働きがありますが、過剰摂取は便が固くなったり下痢になる原因となるため、摂取量には注意しましょう。
自己判断で市販の便秘薬を投与しない
犬の便秘の際に、人間用の便秘薬が使用できるとの情報がありますが、自己判断での投与は避けましょう。
市販の浣腸などもありますが、これも自己判断で行うのは危険です。必ず動物病院を受診し、薬を処方してもらいましょう。
同様に「オリーブオイルが便秘に効く」「バナナを与えるとよい」などの情報が掲載されているサイトもありますが、いずれの方法も獣医師の指示のもと、行うようにしましょう。
綿棒で肛門を刺激しない
綿棒で肛門を刺激すると、排便が促される場合があります。
しかし飼い主さんがこの方法でケアを行うと、肛門や肛門の奥を傷つけてしまう可能性がありとても危険です。
また、綿棒での刺激は一時的には効果がありますが、癖になると刺激がないと排便ができない状態になってしまいます。
長い目でみると、便秘の改善方法としては逆効果になってしまうため避けましょう。
便秘が2日以上続くようなら動物病院へ
便秘が2日以上続いているなら動物病院を受診しましょう。
長期間便秘を放置すると体内に便がずっと残っている状態となり、細菌や毒素を吸収してしまい敗血症を引き起こします。
敗血症になると全身で臓器不全が起こり、死に至ることも。
「ただ便が出ないだけ」と油断せず、早めに治療を行いましょう。
日頃から愛犬の便の状態や排便の様子を観察することが大切
便秘には明確な定義や基準がないからこそ、愛犬のことをよく見ていないとなかなか気がつきません。
普段から排便の回数や量、便の状態が何よりの基準となるのでしっかりと把握しておき、変わった様子がないか確認を欠かさないようにしましょう。
犬は具合が悪くても言葉で伝えることができないので、飼い主さんがすぐに気づいてあげる必要があります。
日頃から愛犬の健康に気を配り、たっぷりと愛情を注いであげてくださいね。
この記事の執筆者・監修者
監修者情報
獣医師、ペット管理栄養士、ペット用品取扱士
大学卒業後、総合診療に加え夜間救急、整形外科の専門治療、東南アジアでの診察指導などに従事。
現在ではオンラインペットショップを運営する25Holdings Japanにてグローバル全体の自社ブランドの商品開発をする傍ら、”現役の臨床医”であり続けることにこだわり非常勤獣医師として動物病院に勤務も続ける。
監修者情報
若林 奈津紀
編集部/WEBデザイナー/ペットケアアドバイザー/動物介護士
引っ越しが多かった幼少期に、多くの犬や猫がいる環境で育ったことで、種を問わず大の動物好きに。
テーマパークのふれあい施設や保護犬カフェに足を運ぶなど、動物福祉に関心があり、現在は2匹の保護犬と暮らしている。
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