小さくて可愛らしい子犬と「一緒に暮らしてみたい」と考えたことがある人は多いのではないでしょうか。
しかし、実際に迎え入れようとすると
「なにを準備すればよいのか分からない」
「子犬がいる生活の想像がつかない」
「本当にちゃんとお世話できるかな……」
といった不安を感じてしまいますよね。
今回は、これから子犬のお迎えを検討している人に向けて、必要な準備や心構えなどを解説します。
こちらを参考に、子犬をお迎えする準備を進めてみてくださいね。
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子犬を飼う前の心構えと準備しておくこと
迎え入れた子犬が安心して暮らせるように、しっかりと準備を整えておきましょう。
飼育環境の準備はもちろんですが、飼い主さんや家族の心の準備も大切です。
新しい家族を迎えるにあたっての心構えも確認しておきましょう。
愛犬が安心して過ごせるスペースを確保する
新しい家に来たばかりの子犬は、知らない人・知らない場所に緊張している状態です。
安心して過ごせるよう、静かに落ち着ける場所を作ってあげましょう。
犬は薄暗いところの方が安心するので、屋根付きのケージなどを置いてあげるのがおすすめ。
部屋の中にケージやサークルを置けるスペースを確保しておきましょう。
壁や家具などが傷つかないように対策する
出典:Amazon
壁や家具などは、傷がつかないようにあらかじめ工夫が必要です。
子犬は歯が生え変わるためむず痒さを感じて、テーブルの脚や壁の角などをかじってしまうことがあります。
成長していくうえで避けられないことでもあるため、叱るのではなく対策をすることが重要です。
保護シートを貼り、家具や壁に傷がつかないようにしましょう。
特に賃貸物件に住んでいる場合は、壁はしっかり保護しておくことをおすすめします。
かかりつけの動物病院を探しておく
通いやすい距離に動物病院があるか、事前にリサーチをしておきましょう。
子犬は体調を崩しやすく、お迎えして間もない頃は環境の変化で調子が悪くなってしまうこともあります。
その後もワクチンの接種や健康診断など定期的に動物病院に行く機会はあるので、かかりつけ医を探しておくことをおすすめします。
子犬の頃から同じ病院で診てもらっていると、愛犬にとっても飼い主さんにとっても安心感があります。
誤飲誤食しそうなものは片付けておく
子犬の事故で多いのが、誤飲・誤食です。子犬のうちは好奇心が旺盛で、色々なものを口に入れて遊んでしまいます。
以下のようなものは誤飲につながりやすいため、愛犬の手の届かないところへ片付けておきましょう。
- ヘアゴム
- ティッシュペーパー
- 画びょう
- ビニール袋
- 輪ゴム
- タバコ
- 乾燥剤
- 観葉植物
ものによっては、手術をして誤飲したものを取り出さなければいけなくなります。
薬剤を含むものを飲み込んだ場合は体内に吸収されると取り出すのも困難になり、命の危険を伴います。
犬が食べてはいけない食べ物を把握しておく
人間が日常的に口にしているものでも、犬にとっては危険なものがたくさんあります。
以下の食べ物は、犬が食べると中毒症状を引き起こすなど命の危険にかかわることも。
- ネギ類(タマネギ、長ネギ、にんにく、ニラなど)
- アボカド
- ぶどう類(ぶどう、レーズン、マスカット)
- 肉類の骨
- 生の魚介類
- 練乳
- ナッツ類
- チョコレート、ココア
- アルコール
- コーヒー、緑茶、紅茶などカフェインを含む飲み物 など
愛犬が欲しがっても、絶対に食べさせてはいけません。
また、飼い主さんがうっかり食べこぼしたり、落としたものを拾って食べてしまわないよう注意しましょう。
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飼い主さん自身が犬アレルギーではないか確認する
飼い主さんや家族が犬アレルギーではないか、事前に検査を受けておくことをおすすめします。
アレルギーの重さにもよりますが、お迎えしてから犬アレルギーが発覚すると愛犬と一緒に暮らしていけず、お別れしなければならない場合も。
大好きな飼い主さんと離れるのは、愛犬にとっても非常にストレスがかかることです。
そのような悲しい事態にならないよう、飼い主さんや家族が犬と暮らせる体質なのかどうか、よく確認をしておきましょう。
一緒に暮らすようになってから犬アレルギーを発症するケースもあるため、事前のアレルギー検査をしておけば万全である、というわけでもありません。
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飼う犬の特性を調べておく
犬は犬種によって性格が異なります。
事前に飼いたい犬種の特徴や性格、かかりやすい病気などを調べておくことで、飼い主も犬も安心して生活することができます。
またミックス犬を検討している方は、両親がわかる場合はそれぞれの犬種の特性も調べておきましょう。
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愛犬と過ごす時間を確保できるか
愛犬を迎え入れると、それまでとは生活リズムは大きく変わります。
毎日散歩に連れていき、家の中でも一緒に遊んだりお世話をする時間を確保しなければなりません。
お留守番が多すぎるとストレスの原因となってしまうため、旅行や外出の際は誰かがお世話をできるよう、家族間で予定の調整が必要なことも。
子犬を迎え入れると、十数年ほどの時間を家族としてともに過ごすようになります。
しっかりと愛犬と向き合う時間を確保してあげられるか、よく考えてみましょう。
愛犬をお世話するのに経済的な余裕はあるか
愛犬のお世話をするには、お金がかかります。
毎日のドッグフードやトイレのシーツなどの消耗品はもちろん、犬種によってはトリミングカットが必要になることも。
また、毎年のワクチン接種や体調不良時の診察・治療代など、さまざまな費用が発生します。
これらは、どれも愛犬が健康かつ安全に暮らしていくうえで欠かせない出費です。
MoneyGeekによる最新の2023年6月19日~7月18日調査では、全種平均の一生涯にかかる費用は3,882,754円(約388万円)ということがわかりました。
愛犬に必要な経費をかけてあげられる経済的余裕があるか、家族ともよく話し合ってからお迎えを決めましょう。
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最期までお世話をする覚悟があるか
子犬を迎え入れるということは、それから先十数年を家族として共に暮らしていくということです。
もちろん毎日お世話をしなくてはいけませんし、病気の際には動物病院へ連れていき看病をしなければなりません。
しつけが上手くいかず、言うことを聞いてくれなかったりしてイライラしてしまうこともあるでしょう。
しかし、飼い主さんにはどんなときでもしっかりと愛情を持って、最期のときまでお世話をする責任があります。
その覚悟・責任を持てるかどうか、お迎えする前によく家族間で話し合いましょう。
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子犬を迎えるときに必要なグッズ
子犬を迎え入れる前に、必要なアイテムをあらかじめ揃えておきましょう。
ここでは、子犬と暮らしていく際に必要となる基本的なアイテムを紹介しています。
こちらを参考にしながら、買い忘れがないかお迎え前にチェックしてみてくださいね。
ケージ(サークル)
出典:Amazon
愛犬の居場所となるサークルやケージが必要です。
犬は穴蔵のような薄暗い場所の方が落ち着けるため、屋根付きのケージがおすすめ。脱走防止にもなるため一石二鳥です。
犬はきれい好きな動物のため、眠る場所が汚れるのを嫌がります。
寝床とトイレは別にできるよう、十分な大きさのケージを選びましょう。
しつけを覚える前の子犬は粗相も多いため、ケージの掃除も頻繁に行います。
掃除のしやすさも重視してケージを選ぶのがおすすめです。
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クレート(キャリーバッグ)
出典:Amazon
移動の際に使うのが、クレート(キャリーバッグ)です。
家の中で使うことはほとんどありませんが、動物病院や万が一の災害避難の際などに活躍します。
プラスチック製のキャリーバッグや布製のリュックタイプなど、形状はさまざま。
一緒に持ち歩きたいペット用品を入れるスペースがあったり、拡張して簡易サークルのように使えるものもあります。
愛犬が落ち着いて過ごすことができ、飼い主さんにとっても使いやすいものを選びましょう。
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トイレトレー
出典:Amazon
トイレシートを設置するためのトイレトレーを用意しましょう。
トイレの大きさは、その場で犬が一回転できるくらいの広さがあるものが理想です。
成長して体の大きさが変わればトイレトレーの買い替えも必要となります。
トイレは常に清潔に保つ必要があり、こまめに掃除を行わなければいけません。
丸洗いできるプラスチック製や、分解して洗えるものなど掃除のしやすさもトイレ選びの際の重要なポイントです。
トイレシーツ
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トイレトレーに敷くためのトイレシーツにも、さまざまなタイプがあります。
吸水性の高い厚手のシートであれば排泄後もシートの表面がサラサラなので、足裏が汚れにくく愛犬にとっても不快感がありません。
少し大きめのシートを敷いておくと、滲み出てしまう心配も軽減できます。
トイレトレーニング中は失敗も多くたくさんのシートを使うため、大容量タイプがおすすめです。
食器・給水器
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食事の際の食器・給水器は、愛犬が食べやすいものを選びましょう。
お皿と床が近すぎると前かがみで食べることになり、腰や首などに負担がかかります。
たれ耳の子は、耳が邪魔になって食べにくい場合も。
スタンドなどでちょうどよい高さに調節してあげるのがおすすめです。
成長するにつれて体高や食べる量は変わるため、成長段階に合わせて食器の買い替えも必要です。
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おもちゃ
出典:Amazon
おもちゃは、飼い主さんとコミュニケーションをとったり、お留守番中の暇つぶしのアイテムとして必要です。
ゴム製・布製など材質や形状はさまざま。誤って飲み込んでしまわないよう、小さいサイズのものは避けましょう。
愛犬の口の2倍程度のサイズのおもちゃも安心です。
中に綿がやビーズなどが入っているタイプは、おもちゃを壊してしまった際に誤飲の可能性があるため注意が必要です。
噛む力が強くなってきたら、おもちゃの強度も意識してみてくださいね。
グルーミング用品
出典:Amazon
グルーミング用品とは、犬のブラッシングなど体のお手入れを行うアイテムのことです。
どのような犬種であっても、定期的なブラッシングやシャンプーが必要となります。
グルーミングは体の清潔を保つだけでなく、愛犬の飼い主さんとのコミュニケーションの一環としても重要なケアのひとつです。
ブラシ・シャンプーなどのグルーミング用品には色々なタイプがあるので、何種類か試したり買い替えたりしながら、愛犬が心地よいと感じられるものを選んであげましょう。
犬種や毛質によって使いやすいアイテムは異なるので、迷ったときにはペットショップの店員さんに尋ねてみるのもおすすめですよ。
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リード・胴輪(ハーネス)
出典:Amazon
リードや胴輪は、お散歩やお出かけの際の必須アイテムです。
リードなしで散歩をさせてしまうと、行方不明になったり道路に飛び出して交通事故に遭ってしまうおそれがあります。
また、ほかの人や犬に飛びかかってトラブルを招いてしまうことも。
初めてリードを買う際は、一般的なスタンダードなリードがおすすめ。
伸び縮みするフレキシブルリードもありますが、しつけができていないうちは思わぬ事故の原因となるため避けましょう。
首輪や胴輪は愛犬の体のサイズに合ったものを選び、成長とともに買い替えてあげてくださいね。
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迷子札
出典:Amazon
お散歩に行く際は、迷子札も忘れずに用意しましょう。
特に旅行など遠出する際には、必ず迷子札を首輪に付けてあげてください。
リードで繋いでいたとしても、大きな物音などに驚いて逃げ出したり、脱走してしまったりする可能性はゼロではありません。
犬には帰巣本能が備わっていますが、自宅から遠く離れた場所だったり体力のない子犬の場合は自力で戻るのは困難です。
万が一の事態に備えて、飼い主さんの連絡先・愛犬の名前を記載した迷子札をつけておきましょう。
ドッグフード(お迎え場所で食べていたものと同じ)
ドッグフードは、総合栄養食と表示があるものを選びましょう。
色々な味や形状がありますが、まずはお迎え場所で食べていたものと同じフードを。
お迎え直後は環境の変化から食欲が落ちることがあります。
そんなとき、食べ慣れた味・香りのフードであれば愛犬にとっても安心です。
その後成長していくにつれて、フードを切り替えて行くようにしましょう。
おやつ
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おやつは、しつけやコミュニケーションのアイテムとして役に立ちます。
飼い主さんのいうことを聞けたときには、おやつを与えてたくさん褒めてあげましょう。
美味しそうに食べる様子を見るのは、飼い主さんにとっても幸せな時間ですよね。
ペーストタイプのおやつは葉や消化器官が未発達の子犬にも食べやすく、おすすめです。
購入の際には対象年齢をよく確認しましょう。
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ベッド
出典:Amazon
ペット用のベッドも、あると安心です。愛犬が心地よく眠れるベッドを用意してあげましょう。
ふわふわとした起毛生地やひんやりとしたサラサラの生地まで、材質はさまざまです。
愛犬の好みのものを探したり、季節によって複数のベッドを使い分けるのもおすすめです。
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歯磨きグッズ
出典:Amazon
口腔内の健康を維持するためには、歯磨きグッズも欠かせません。
なるべく早いうちから歯磨きに慣れさせることが大切です。
最初は、デンタルケア効果のある歯磨きおやつを使うのもおすすめ。
飼い主さんが手で持って与えるようにし、しっかりと噛ませてあげましょう。
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子犬を迎え入れた初日と最初の1週間の過ごし方
念願の子犬をお迎えしたら、家族が増えた嬉しさから「早く仲良くなりたい!」「一緒に遊びたい!」と感じる人は多いことでしょう。
しかし、子犬は知らない環境へやってきて不安を感じています。
子犬のペースに合わせながら、ゆっくりと信頼関係を築いていくことが大切です。
ここでは、子犬を迎え入れたあとの過ごし方について解説します。
ゆっくりと休ませる
おうちにお迎えした当日は、まずはゆっくりと休ませてあげましょう。
知らない人に会い知らない場所へやってきたことで、子犬はとても緊張し、疲れています。
可愛い家族が増えた嬉しさからさっそく遊びたくなってしまいますが、初日はそっと見守るようにしましょう。
ケージやサークルに子犬を入れてあげ、静かに過ごさせてあげてくださいね。
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お迎え前と同じ食事を与える
お迎えしてからしばらくは、お迎え場所で食べていたのと同じフードを与えましょう。
1回に与えていた量や食べ方・食事の時間なども確認し、なるべく同じ環境を作ってあげるのがおすすめです。
しばらくは緊張や不安から食欲が落ち、フードを食べてくれない可能性があります。
無理に食べさせるのではなく、静かに様子を見守ってあげましょう。
子犬は1回でたくさんの量を食べられないので、何回かに分けてフードを与えてくださいね。
愛犬の体調に気を配る
子犬の時期は、よく体調を崩します。元気はあるか、下痢・嘔吐をしていないかなど様子をよく確認しましょう。
お迎えしてすぐは疲れや緊張から食欲が落ちることはよくありますが、下痢や嘔吐・元気がないなどの様子があれば動物病院に連れていきましょう。
子犬は免疫力が弱く病気の悪化が早いので、早めの対応が重要です。
トイレサインに気づいたらトイレへ誘導する
床の匂いを嗅ぎながら歩いたり、その場をクルクルと回るような様子があれば、排泄のサインです。
「最初はトイレの場所がどこかわからないもの」と考えておき、トイレへ誘導し「ここがトイレだよ」と教えてあげましょう。
きちんとトイレで排泄ができたら、たくさん褒めてあげてくださいね。
トイレを覚えるためには最初が肝心なので、できる限り成功体験を積ませてあげられるよう、誘導してあげてください。
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家の中を探索させてあげる
新しい環境に慣れ、好奇心を見せ始めたら家の中を歩かせてあげましょう。
探索中は愛犬の様子をしっかりと見守り、思わぬ事故を招かないように気をつけてくださいね。
歩かせるスペースにはゴミや食べ残しなど、誤飲につながりそうなものは全て片付けておきましょう。
入ってほしくない部屋はドアを閉める・柵を設置するなどの工夫が必要です。
必要以上に構わない
可愛らしい子犬がやってきたら、ついたくさん構いたくなったり友人などを招いて一緒に遊びたくなってしまう人も多いでしょう。
しかし、必要以上に構いすぎると、子犬にストレスを与える原因となってしまいます。
特にお迎えしてすぐは、環境の変化から体調を崩しやすい時期です。
大人数で囲んだり無理に遊ばせることなく、愛犬のペースに合わせてあげてくださいね。
夜鳴きをしても静かに見守る
おうちにお迎えしてからしばらくは、夜鳴きをする子もいます。
これは母犬と離れた寂しさや慣れない環境での不安によるものですが、あまり構いすぎずに静かに見守りましょう。
鳴くたびにかまってしまうと、余計に夜鳴きがひどくなる可能性があります。
騒音対策は必要ですが、構わずに夜鳴きに関しては放置するというのが大切です。
長時間の留守番はさせない
いつかはお留守番も必要になりますが、いきなり長時間の留守番をさせるのは避けましょう。
留守番をさせるにはトレーニングを行い、少しずつ1人で過ごせる時間を伸ばして行く必要があります。
子犬の場合は体調を崩しやすかったり排泄のコントロールが上手くできません。
一度にたくさん食べられないため成犬と比べて食事の回数も多く、飼い主さんがそばについてあげる必要があります。
家族間で予定を調整するなど、愛犬が長時間のお留守番をする必要がないように工夫しましょう。
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子犬と暮らすための飼い方ポイント
はじめて犬を迎え入れる人にとっては、子犬とどのように暮らしていけばよいのか想像がつかず、不安に感じているのではないでしょうか。
迎え入れた子犬に最高のパートナーになってもらうには、飼い主さんと信頼関係をしっかり築き、安全に暮らせる環境を整えてあげることが重要です。
子犬と快適に暮らしていくためのポイントを紹介するので、ぜひお迎えする前に目を通してみてくださいね。
しつけは愛犬との信頼関係を築いてから
しつけを行う前に、まずは愛犬との信頼関係をしっかりと構築しましょう。
信頼できない人の指示には従いたいと思えないのは、犬も人間も同じです。
まずは名前を呼ぶ、アイコンタクトを取るなどの基本的なコミュニケーションを通して信頼関係を築いていってくださいね。
その後は、以下のようなしつけを中心に少しずつ教えていきましょう。
いずれも、成功の形へと誘導してあげたあとに、コマンド(合図)を伝えてあげると音で覚えやすくなります。
最初からコマンドだけでは覚えられないので、必ず誘導してあげるようにしましょう。
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社会化トレーニングを行う
生後3週~8週くらいまでは「社会化期」と呼ばれ、恐怖心よりも好奇心が旺盛な時期です。
色々なものごとに順応しやすく、社会化期にどのような経験をしたかがその後の性格・生活にも大きく関わります。
子犬のうちから、なるべく多くの人・動物と接し、生活音などにも慣れさせておきましょう。
- 飼い主さん以外の人や犬との触れ合い
- インターホンや洗濯機、掃除機などの生活音
- 雷や救急車のサイレンなど外部からの物音 など
また、この時期に強く叱ったり叩いたりとトラウマになるようなことをすると、成犬になったあとも警戒心が強く攻撃的な子に育ってしまう可能性も。
暴力はもちろんNGですが、キツイ言葉を使ったり執拗に叱ることは避けましょう。
子犬期からいろんな部位に触られることに慣らす
警戒心の弱い子犬のうちから体にたくさん触れて、触られることに慣れさせておきましょう。
- 顔全体
- 耳
- マズルや口内、歯
- 胴体全体
- 手足
- しっぽ
- 抱っこ
特に顔周りや手足などは、成犬になると触られるのを嫌がるようになります。
触られることに慣れていないと、歯磨きやブラッシング・爪切りなどを嫌がり一切ケアをさせてくれないことも。
体に触れることはコミュニケーションの目的だけでなく、病気の早期発見にもつながります。
日々愛犬の体に触れる習慣をつけましょう。
体のケアは時間をかけて慣らす
ブラッシングや歯磨きは愛犬の清潔・健康を保つために重要なケアですが、嫌がってしまう子も多いです。
時間をかけてゆっくりと慣れさせていきましょう。
いきなり完璧にやろうとするのではなく、愛犬のペースに合わせて少しずつ行うのがポイントです。
無理強いすると「嫌なことをされた!」とトラウマを植え付けてしまいます。
焦らず少しずつ練習していきましょう。
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散歩デビューは2~3回目のワクチン接種から2週間後
2~3回目のワクチンが完了するまでは免疫力が弱く感染症の恐れがあり、外へ連れ出すのは危険です。
また、ワクチン接種直後は体調を崩す恐れがあるので、散歩は控えましょう。
ワクチンを終え、2週間ほど様子を見て体調に異変がないことを確認してからの散歩デビューがおすすめです。
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適度に遊んでスキンシップを取る
一緒に遊んだり撫でたりとスキンシップをとることで、少しずつ信頼関係が構築されていきます。
また、犬にとって遊びとは、獲物を捉える練習や群れの中で生きていく練習など、本能的な要素も兼ねています。
適度にエネルギーを発散させたり役割を与えてあげることによって好奇心が満たされ、ストレス解消にもつながるでしょう。
クレート(キャリーバッグ)に入ることに慣れさせる
いざというときに抵抗なくクレートに入れるよう、普段から慣れさせておきましょう。
動物病院へ行くときや旅行などのお出かけの際に、クレートに入れて移動することがあります。
また、万が一災害が起こった際にはクレートを使って避難しなければいけません。
クレートにお気に入りのおもちゃを入れてフタを開けておき、自然と入れるように練習しましょう。
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子犬が過ごしやすい室温に調整する
子犬は体温調節が苦手です。暑すぎたり寒すぎたりすると体調不良を引き起こしてしまうため、室温はしっかりと管理しましょう。
一般的に適温とされる室温は、下記のとおりです。
快適な室温 | 25℃前後 |
快適な湿度 | 40%~60% |
夏場は熱中症の危険性もあるため、適切な室温管理と水不足にも注意。
冬場はエアコンによる温度調整だけでなく、毛布やペット用のヒーターをケージに入れてあげるのもおすすめです。
子犬のフードは成長に合わせて適切に与える
愛犬に与えるフードはずっと同じものではなく、成長段階に合わせて切り替えていく必要があります。
ドッグフードのパッケージには「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」といった記載があるので、愛犬の年齢に合わせて購入しましょう。
それぞれのフードの違いを解説します。
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離乳期
まだ固形物の食べられない離乳期には、離乳食を与えましょう。
市販離乳食を与えたり、ドライフードをぬるま湯やミルクでふやかしたものを混ぜて与えます。
やけどをしないように、必ずフードを飼い主さんの手で触って温度を確認しましょう。
人間の手で触ってみて、少しぬるいと感じるくらいの温度が理想です。
成長期
1歳ごろまでは体がどんどん発達していく成長期。
さまざまな器官・機能が急激に成長し、多くのエネルギーや栄養素を必要とします。
「子犬用」「パピー用」と記載されたフードを選びましょう。
まだ消化機能が完璧でないため、一度に多くの量を与えると上手く消化することができず、胃に負担を与えてしまいます。
そのため、食事回数を増やし1日に必要なカロリーを摂取できるようにしてあげてくださいね。
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成犬期
成犬になると体ができあがり、子犬期ほどのエネルギー量は必要なくなります。
健康的な体型をキープできるよう、タンパク質を豊富に含むフードが必要です。
避妊・去勢手術を受けた場合は、ホルモンバランスの影響により食欲が旺盛になることがあります。
肥満はあらゆる病気のもととなるため、カロリーコントロールや運動の習慣を大切にしましょう。
中高齢期
平均寿命のちょうど半分を過ぎるころを、中高齢期といいます。
少しずつ体の衰えが見られる時期なので、あらゆる器官の働きをサポートできるようなフードを選ぶのがおすすめ。
抗酸化作用のあるビタミンE・Cなど、成長期よりも複合的な栄養素を摂取できるよう、獣医師さんにも相談しながらフードを選んでみましょう。
高齢期
寿命の3分の2を過ぎると、高齢期に入ります。
筋力や体力が衰え動かなくなる子が多いので、高脂肪・高カロリーな食事は避けましょう。
また、老化により色々な病気を発症しやすくなります。
高齢の犬は、腎臓や関節に疾患が出ることが多いです。
特に腎臓病の場合は、食事療法食が必要になることも。
かかりつけの獣医師さんと相談しながら、愛犬に合ったフードを選びましょう。
子犬のフード切り替えは徐々に行う
子犬用フードから成犬用フードに変える際は、いきなり切り替えるのではなく少しずつ行いましょう。
急にフードが切り替わると、食べてくれなくなる可能性があります。
以下の表のように現在のフードと新しいフードを混ぜて、少しずつ割合を変えていきましょう。
現在のフードの割合 | 新しいフードの割合 | |
1日目 | 90% | 10% |
2日目 | 80% | 20% |
︙ | ︙ | ︙ |
9日目 | 10% | 90% |
10日目 | 0 | 100% |
必ずしも10日間で切り替えを完了させる必要はなく、10日以上かかっても問題ありません。
また、切り替え中に異変が見られる場合には切り替えを中止し、動物病院を受診しましょう。
どんなフードに切り替えていた最中なのかを確認し、獣医師さんに伝えることも大切です。
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愛犬の関節に負担がかからない床材にする
出典:Amazon
ツルツルと滑るフローリングは、犬の関節に大きな負担がかかります。
床を滑りにくい材質に変えるなど、愛犬が安心して歩き回れる環境を整えてあげましょう。
1番簡単な方法は、床にカーペットを敷くことです。
ジョイントマットなら部屋の広さに合わせて設置しやすく、もし汚してしまったときも一部だけ取り外して洗えばよいので、お手入れも簡単ですよ。
健康診断を受けることを検討する
愛犬をお迎えしたら、定期的に健康診断を受けるのがおすすめです。
子犬は免疫力が低いためあらゆる感染症にかかりやすかったり、生まれつき疾患を抱えている可能性もあります。
特に子犬のうちは体調が変わりやすいため、定期的に健康診断を受けて異常をなるべく早く発見することが重要です。
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予防接種は毎年受ける
子犬のワクチンは、大きく分けて2種類あります。
まず1つめは、狂犬病予防ワクチンです。こちらは年に1回の摂取が法律により定められているため、生後91日を過ぎたら必ず受けるようにしましょう。
もうひとつは混合ワクチンです。混合ワクチンは義務ではありませんが、あらゆる病気の予防に期待できます。
愛犬の健康を守るために、毎年の摂取を検討しましょう。
特に狂犬病予防ワクチンについては、毎年1回のワクチン接種が義務付けられていますので必ず行うようにしましょう。
必要に応じて去勢・避妊手術を検討する
繁殖の予定がないのであれば、去勢・避妊手術の検討をおすすめします。
去勢・避妊をすることで、生殖器系の疾患にかかるリスクを軽減できます。
また、発情期を迎えた犬にとって、後尾ができないことは大きなストレスです。
ストレスによって問題行動を引き起こしたり精神的な病気にかかってしまう可能性もあるので、子犬を生ませる予定がないのであれば去勢・避妊手術を検討してみてください。
ペット保険の加入を検討する
人間と同様に、犬・猫などのペットにも保険があります。万が一のときに備えて、ペット保険の加入を検討しましょう。
病気やケガにより大きな手術が必要になったとき、高額な医療費がかかる可能性があります。
特にペットの治療費に関しては、全額が飼い主さん負担ですし、技術の進歩もあって近年は治療費が高額になりつつある状況です。
そんなとき、ペット保険に加入していれば治療費の一部を保険会社が負担してくれます。
大病を患うことなく健康でいてくれることが1番ですが、なにかあったときに備えて加入を検討してみてくださいね。
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子犬を迎え入れられる場所
子犬と出会うためには、どのような手段があるのでしょうか。
ここでは、主な子犬のお迎え場所をご紹介します。
どのような子をお迎えしたいかによって、相性のよいお迎え場所は異なります。
こちらを参考にしながら、すてきなパートナーを探してみてくださいね。
ペットショップ
子犬のお迎え場所として定番なのが、ペットショップです。
「色々な犬種を見てみたい」という人は、ペットショップを数軒訪ねてみて好みに合う犬種を探してみるのがおすすめ。
今まで知らなかった犬種にたまたま出会える可能性もあります。
すでにお目当ての犬種が決まっている場合は、事前に電話などで問い合わせて確認しておきましょう。
ブリーダー
「絶対にこの犬種がいい!」と決まっている場合は、専門のブリーダーさんを訪ねてみましょう。
特定の犬種を専門で繁殖させてるブリーダーさんは、知識も豊富です。
子犬をお迎えしたあとも、電話やメールなどで相談に乗ってくれるブリーダーさんもいます。
「はじめて子犬と暮らすから色々と心配……」という人は、ブリーダーさんからのお迎えがおすすめです。
譲渡会や里親制度
譲渡会や里親制度を活用して、子犬と出会う方法も。
なんらかの事情により、前の飼い主さんと一緒に暮らせなくなってしまった子たちを引き取ることができます。
ペットショップやブリーダーさんからのお迎えとは違い高額な金銭が発生することはありませんが、飼い主としてふさわしいか厳重な審査が伴う場合があります。
犬種・血統などに特にこだわりがない場合は、譲渡会・里親制度を利用し犬たちに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
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この記事の執筆者
nademo編集部
編集部
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