ペットコラム

【獣医師執筆】ペットの健康診断とは?検査項目や受診時期について

2023年4月10日

nademoコンテンツ内にはPRが含まれます。詳しくは「nademoの運営体制・コンテンツガイドライン」をご確認ください。
nademoコンテンツ内にはPRが含まれます。詳しくは「nademoの運営体制・コンテンツガイドライン」をご確認ください。

※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません

ペットの健康診断とは?どんなことをいつからすべきなのか

「健康診断、きちんと受けていますか?」これは飼い主である私たち人間でもよく耳にする言葉です。

健康診断はさまざまな病気の早期発見・早期治療だけでなく、病気そのものを予防するために行われている大切な検査です。

見た目には変わりなく、大きな症状が出ないまま進行する病気を見逃さないためにも、定期的な健康診断は必要不可欠。 

今回はそんな知っているようで実はよくわかっていない、健康診断について詳しく見ていきましょう。

この記事の結論

  • ペットの健康診断は、病気の発見ではなく健康状態を確認するための検査
  • 検査内容は、血液検査・レントゲン検査・尿検査など獣医師と相談のもと決める
  • 健康診断の受診目安は最低年1回、シニア期は3ヶ月~半年に1回以上を推奨
  • ペットの健康診断は、病気の予防や早期発見につながるため実施が望ましい

執筆・監修

長谷川 諒

長谷川 諒

獣医師、潜水士、株式会社Ani-vet代表取締役、犬猫生活財団評議員

大学卒業後、動物病院での診療や保護猫活動の支援に携わる傍ら、現役獣医師によるメディアでの知識啓蒙にも取り組んでいる。

nademoの公式LINEアカウントでは、お友だちを募集中!

大切なうちの子との生活に役立つ情報や、nademoの最新情報をお届け♪

プレゼント企画やお友だち限定企画も用意してありますので、友だち追加お待ちしております!

ペットの健康診断とは

ここで再び、みなさんの愛犬、愛猫は定期的に健康診断を受けていますか?

人間にも共通していることですが、若かったり、健康なうちにはなかなか病院にかかることも少ないものです。

中にはワクチンなどのいわゆる予防医療でしか動物病院に行ったことがないということもあるのではないでしょうか。

「まだまだ若いから」「食欲もしっかりあり元気だから」という理由で健康診断を見送る飼い主さんもいらっしゃいますが、元気で健康そうに見えても思わぬ病気が隠れていることもあるので注意が必要です。

では一言で健康診断と言っても実際にどんなことをするのでしょうか?

ペットの健康診断ってなにをするの?

健康診断とは文字通り、“総合的に健康状態を診断すること”です。

つまり病気を見つけるための検査ではなく、健康であることを確認するための検査なのです。

この健康状態を調べるために様々な検査を行いますが、その検査内容は年齢や生活環境、健康状態、犬種猫種などを踏まえて獣医さんと相談して決めていくことが一般的です。

身体検査

体重や体温測定、視診、触診、聴診など体の外からわかる異常がないか検査します。

血液検査

血液の成分を測定・分析する検査で、健康診断では一般的に「血球検査、生化学検査、ホルモン検査」を実施することが多いです。

これらの検査結果を総合的に判断してどの器官が異常を起こしているかを調べます。

レントゲン検査

レントゲン検査はX線(放射線)を使った画像検査であり、動物の全身状態を知るためのとても役立つ検査です。

胸部や腹部、手足を撮影することで、各種臓器の大きさや形の異常、骨折、結石の有無などを調べます。

超音波検査

超音波検査は超音波を発生させる装置を使って身体の内部を観察するために役立つ検査です。

超音波の反響が画像化され、身体の断面がモニターに映し出されます。

特に臓器の内部構造や血液の流れる様子を調べることに長けた検査です。

尿検査

尿検査は血液検査と同様に全身の様々な臓器の異常を調べることのできる検査です。

特に腎臓や尿管、膀胱、尿道など泌尿器の病気の診断に欠かせない検査で血液検査と一緒に行うことで総合的に身体の状態を判断します。

糞便検査

糞便検査は便の色・匂い・形から内臓機能を確認するだけでなく、糞便中に存在する寄生虫や細菌などの病原体の有無や腸内細菌のバランスなど異常がないか検査します。

健康診断をすることで症状が何もない場合でも異常を早期に発見できることもある一方で、異常が見つかりにくい病気もあるので決して健康診断で全ての病気がわかるわけではありません。

一回の検査で何も異常がなかったからと終わらせずに、定期的に健康診断を受けるようにすることが一番大切です。

ペットの健康診断はいつする?

人間の健康診断は年に1回程度。社会人になると、毎年受けるのが一般的ですよね。

では、愛犬や愛猫の健康診断はいつから?どの程度のペースで行うのでしょうか?

健康診断は可能なら全年齢ですべき

10歳を節目にするようになったという飼い主さんもいれば、1歳から毎年している飼い主さんもいらっしゃいます。

その答えのひとつとして何歳から健康診断を“しなければいけない”ということはなく、可能であれば全年齢からすべきです。

どれだけ健康的に過ごしていても年齢とともに身体は衰えてくるので、シニア期になってくると特に注意が必要です。

健康診断は最低年1回~3ヶ月から半年に1回のペース

愛犬、愛猫が歳をとるスピードは私たち人間の約4倍とも言われています。つまり私たち人間の1年間は愛犬、愛猫の4年間にも相当するのです。

では一体どれくらいの頻度で健康診断を受けるのが良いのでしょうか?

一般的には年に1回が目安と言われていますが、歳をとるにつれて病気のリスクも増えていくのでシニア期では3ヶ月~半年に1回以上の頻度が推奨されています。

その子の健康状態や持病の有無によっても適正な頻度は変わるので、かかりつけの獣医さんに相談して健康診断の頻度を決めましょう。

かかりつけでのペットの健康診断

愛犬、愛猫のかかりつけはありますか?

一般的ないわゆる“まち”の動物病院であればどこでも健康診断を受けることができますが、かかりつけの病院で継続して受けることも重要です。

過去からの健康診断データがあると、体重や体温などの身体所見や血液検査結果が健康な時と比べてどうなのか、 その子の“いつも”の状態を知らないと判断できないことが多くあります。

今まであまり健康診断を受けてこなかったり、なんとなくでたまに受けていたという飼い主さんも、一度かかりつけの動物病院さんと相談してみてください。

その子にあった頻度、内容で健康診断を受けるようにしてあげましょう。

この記事の執筆者・監修者

執筆・監修者の情報

長谷川 諒

長谷川 諒

獣医師、潜水士、株式会社Ani-vet代表取締役、犬猫生活財団評議員

大学卒業後、動物病院での診療や保護猫活動の支援に携わる傍ら、現役獣医師によるメディアでの知識啓蒙にも取り組んでいる。
獣医学生時代に保護猫を迎えたことから猫にどハマりして、今では3頭の元保護猫と暮らしています。


nademo編集部の日常

※ 当コンテンツで紹介する商品は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング等のECサイトにおける、売れ筋商品・口コミ・商品情報・価格情報等を基にしてnademo編集部が順位付けしています。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。

人気記事ランキング

-ペットコラム
-